1億6000万年前の、巨大なオタマジャクシの化石を発見【アルゼンチン】
アルゼンチンで、古代のオタマジャクシの化石が発見され、その研究結果が発表された。
最古のオタマジャクシの化石
その古代の化石には、オタマジャクシの頭蓋骨と背骨の一部、目と神経の痕跡が残っていたという。
そして分析の結果、このオタマジャクシは1億6000万年以上前に生息していたことが判明。これまでのオタマジャクシの化石より2000万年も古く、最古のものになるそうだ。
このオタマジャクシは、巨大で体長が16cmもあるが、現代のものと驚くほど似ており、エサをふるい分ける鰓の構造も残されていたという。
A paper in @Nature describes a fossil tadpole from around 161 million years ago, which is the oldest known tadpole reported to date. https://t.co/x4fvENV9PL pic.twitter.com/wPgymSyJCE
— Nature Portfolio (@NaturePortfolio) October 30, 2024
オタマジャクシになった時期は不明
そもそも研究者の間では、カエルが2億7000万年前には地球に存在していたことが知られていたという。
しかしカエルがいつから、オタマジャクシの形態になったのかは、依然として明らかになっていない。
ただ今回の化石に、現代のオタマジャクシと同じような鰓の構造が見つかったことは、両生類の生存戦略が何百万年も実証され続け、数回の大量絶滅を乗り越えるのを助けたことを表しているという。
今回の研究論文の著者で、ブエノスアイレスにあるMaimonides大学の生物学者、マリアナ・チュリバー氏は「これ(化石)は既知のオタマジャクシとしては最古であるだけでなく、保存状態も最も優れています」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Scientists discover oldest ever giant tadpole fossil in Argentina(10/30)