「ドジャース」が、スタジアムへのICE職員の入場を拒否

アメリカ・MLBの「ロサンゼルス・ドジャース」は、「移民・関税執行局(ICE)」の職員がスタジアムに入るのを拒否したと明らかにした。
国土安全保障省は否定
「ドジャース」はSNSへの投稿で、「移民・関税執行局(ICE)」の捜査官が6月19日、「ドジャースタジアム」を訪れ、駐車場への立ち入り許可を求めたが、その後拒否したと明らかにした。
This morning, ICE agents came to Dodger Stadium and requested permission to access the parking lots. They were denied entry to the grounds by the organization. Tonight’s game will be played as scheduled.
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) June 19, 2025
一方、「移民・関税執行局(ICE)」は、「ドジャース」の「X」での声明に対し、「それは誤りです。我々はそこにいませんでした」と回答。
国土安全保障省も声明を発表し、「税関・国境取締局(CBP)の車両は、スタジアムの駐車場に非常に短時間停車していただけで、いかなる活動や執行とも無関係です」と述べた。
しかしSNSには、明らかに何らかの捜査を行おうと、スタジアムのゲート付近に集まっている捜査官らの姿が投稿されている。
federal agents at Dodger Stadium. pic.twitter.com/ZDdOAbtVhE
— Jacob Soboroff (@jacobsoboroff) June 19, 2025
ドジャースの選手も取り締まりを批判
カリフォルニア州のロサンゼルスは、「移民・関税執行局(ICE)」の捜査官が不法移民の捜索と拘束、そして強制国外退去のために捜査を強化している都市の1つだ。
このような移民の取り締まりは、トランプ大統領の移民政策強化の一環だが、ロサンゼルスでは先日、「移民・関税執行局」の強引な手法に対して大規模なデモも起き、トランプ氏は700人の海兵隊員と4000人の州兵を派遣した。
またロサンゼルスでは現在も、「移民・関税執行局(ICE)」の厳しい取り締まりや捜索が行われており、「ドジャース」のキケ・ヘルナンデス選手も、インスタグラムで次のように批判した。
「この国とこの街で起こっていることに、悲しみと憤りを感じています。ここは私の第二の故郷です。私たちのコミュニティが侵害され、人々が特定され、虐待され、引き裂かれるのを見るのは耐えられません」
米メディアの報道によると、「ドジャース」は今後、ロサンゼルスでの「移民・関税執行局(ICE)」による捜索の影響を受けた移民を支援すると、発表する見込みだという。
「移民・関税執行局」は、更新の手続きのために裁判所に来た移民をも強制的に拘束し、アメリカ国外へ追放している。(了)
出典元:BBC:Dodgers say immigration agents denied entry to Los Angeles stadium(6/19)