米軍が「B-2」爆撃機をグアムへ移動、イランへの攻撃準備か?

アメリカ軍が「B-2」爆撃機を本国から、太平洋のグアムへ移動させたとの情報が流れており、その動向が注目を集めている。
インド洋の島へ向かうのか?
アメリカの政府関係者は、複数の「B-2」爆撃機と空中給油機をミズーリ州の基地から、太平洋のグアムへ移動させたと明らかにした。
「B-2」爆撃機は、地下深くの標的を破壊するために設計された、約1万4000kgの大型貫通爆弾「バンカーバスター(GBU-57)」を搭載できるという。
そして「バンカーバスター」は、イランの地下深くにある「フォルドウ燃料濃縮施設」への攻撃に使用される可能性があると言われてきた。
専門家は「B-2」爆撃機が、インド洋のディエゴガルシア島にある米英合同軍事基地へ前進するかどうかを注視している。
専門家によると、ディエゴガルシア島は中東での作戦行動に理想的な位置にあるという。
またアメリカ軍は先月まで、ディエゴガルシア島に「B-2」爆撃機を配備していたが、その後「B-52」爆撃機に置き換えられたそうだ。
ただし、アメリカの政府関係者は、「B-2」爆撃機がさらにグアムから西へ移動するかどうかは明らかにしていない。
イランの無人機施設を攻撃
イランは6月21日にも、イスラエルへ向けて約40機の無人機を飛ばし、攻撃を行ったという。
そしてイスラエル軍も、イラン南東部の都市、バンダル・アッバースにある無人航空機(UAV)の基地と兵器庫を攻撃したそうだ。
またイスラエル軍は、イランの首都・テヘランを攻撃し、レバノンの武装組織「ヒズボラ」の構成員と、イランと連携するイラク武装組織の構成員が死亡したそうだ。
死亡した「ヒズボラ」の構成員は、アブ・アリ・ハリル氏だと特定され、彼は以前、殺害された「ヒズボラ」の指導者ハッサン・ナスララ氏のボディーガードを務めていたという。
ガザ地区では41人が死亡
一方、ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続けられ、6月21日には全域で41人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区北部のガザ市シュジャヤ地区とザイトゥーン地区では5人が死亡、ガザ市東部のトゥッファ地区ではイスラエル軍の空爆で5人が死亡した。
またガザ地区南部では16人が死亡、ガザ地区中部でも5人が殺害されたという。
死亡した人のうち、少なくとも11人が「ガザ人道財団」の配給所付近で、支援物資を得ようとしていたそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:Israel-Iran live news: Israel prepared for ‘long campaign’ against Iran(6/21)