トランプ氏、イランの民間インフラを攻撃すると脅迫、一方的な主張を展開

アメリカのトランプ大統領は4月6日の夜、記者会見を開き、イランに対する脅迫を続けた。
戦争犯罪について言及を避ける
トランプ大統領は記者会見で、イランが4月7日午後8時(米東部時間)までにホルムズ海峡を再開しなければ、すべての橋と発電所を破壊すると改めて強調した。
そしてイランが戦争終結に合意しなければ、激しい攻撃を加えるとし、次のように述べた。
「イランのすべての発電所は操業停止となり、燃え上がり、爆発し、二度と使用できなくなるだろう。(略)我々が望めば、4時間でそれが実現できる。我々はそれを望んでいない」
その上でトランプ氏は、依然として合意の可能性を残していると述べ、イランは戦争終結に向けた交渉に「積極的かつ意欲的に参加している」と主張した。
ニューヨーク・タイムズの記者から、エネルギー施設や橋などの民間インフラを意図的に爆撃することで、戦争犯罪を犯し、ジュネーブ条約に違反する可能性があるのではないか、と問われたトランプ大統領は、次のように答えた。
「そうしなくて済むことを願っている。もし私が彼らに権力と富を与え、核兵器を持たせるつもりだと思っているなら、ニューヨーク・タイムズの友人たちに、そんなことはあり得ないと伝えてくれ」
「イラン国民が爆撃を望んでいる」
またイラン国内のインフラへの攻撃は、民間人への罰になるのではないかと問われると、トランプ氏は、「彼らは自由を得るためなら、その苦痛を厭わないだろう」と発言。さらにイラン国民はアメリカによる爆撃作戦の継続を望んでいると一方的に主張し、次のように答えた。
「『爆撃を続けてください』というメッセージを、数多く傍受している。彼らは、爆弾が爆発する場所に住んでいる人たちだ。『爆撃を続けてください。やってください』と言っている。我々が撤退し、そうした地域を攻撃しなくなると、『戻ってきてください、戻ってきてください、戻ってきてください』と言っている」
確かにイラン政府は、自らの政策に反対する国民を弾圧してきた。しかしすでにアメリカ軍とイスラエル軍による攻撃で、1900人以上のイランの人々が亡くなっている。しかも発電所まで攻撃されて、喜ぶイラン国民が多くいるとは、到底思えない。
イランの石油を押収することに関して記者から説明を求められると、トランプ氏はイランの石油を押収したいと述べた。
「勝者には戦利品が与えられる。もし私に選択権があるなら、そうするだろう。なぜなら私は、まずビジネスマンだからだ」
またトランプ氏は、ホルムズ海峡の通行料はイランではなく、アメリカが徴収すべきと発言。
「我々が徴収する方が良い。なぜ、そうしてはいけないのか?我々が勝者だ。我々は勝利したのだ。彼らは軍事的に敗北した。我々は通行料を徴収する構想を持っている」
一方、イラン政府はアメリカの停戦提案を正式に拒否し、戦争の即時かつ恒久的な終結を求めている。
イランの国営メディアは、イラン政府が「自らの考慮事項に沿った、紛争の終結を求める10項目の回答を発表した」と報じている。
これらの要求には、「地域紛争の終結、ホルムズ海峡の安全航行のための議定書の確立、復興、制裁の解除」などが含まれているという。
NATOや日本、韓国、豪も非難
トランプ大統領はまた、NATOがイランとの戦争に参加しなかったことを非難。「NATOは張り子の虎だ。明らかに彼らは必要なかった。なぜなら、全く役に立たなかったからだ」と述べた。
さらにオーストラリア、韓国、日本などを名指しし、「我々を助けなかった」と批判したという。
トランプ氏は記者会見で、F-15戦闘機が撃墜された後、2人目の乗組員の救出作戦が行われたことに言及。当時、イラン側は2人目の乗組員の情報を把握していなかったため、この情報が「漏洩」されたことで救出作戦が困難になったとし、報道した記者を非難して、次のように述べた。
「我々は情報漏洩者(記者)を必死に探している。情報を掲載したメディア企業に出向き、『国家安全保障のため、情報を開示するか、さもなければ投獄される』と告げるつもりなので、必ず見つけられると確信している。彼らはこの救出任務を非常に危険にさらした」
イスラエル軍がイランのガス田を攻撃
イスラエル軍は4月6日、イラン南部のペルシャ湾沿岸にある、サウスパルス天然ガス田の石油化学プラントを攻撃したことを認めた。
イランの国営メディア「ファルス通信」も、Asaluyeh地域にあるサウスパルス石油化学プラントから、「数回の爆発音」が聞こえたと報じている。
このガス田は世界最大規模で、カタールと共有しており、イスラエル軍は3月18日にも攻撃を加え、国際社会から激しい非難を浴びていた。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Trump says Iran ‘can be taken out in one night, and that might be tomorrow night’(4/6)


























