米軍がイランへの攻撃を中止、トランプ氏は再び和平合意が近いと発言

アメリカのトランプ大統領は、イランへの攻撃を中止し、和平合意が近いと示唆した。
イラン外務省の報道官は否定
トランプ大統領は6月11日、ホワイトハウスの執務室で記者団に答え、イラン政府との協議に基づき、11日に予定されていたイランへの攻撃を中止すると明らかにした。
またイランとの和平合意について、早ければ今週末にも、おそらくヨーロッパで署名される可能性があると語ったという。
トランプ氏は、最終段階に入っている和平合意について、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が承認したかどうかを問われ、「答えはイエスだと理解している」と述べた。
また和平合意が最終決定されれば、アメリカはイランの海上封鎖を直ちに解除するとし、「そして、原油価格は急落するだろう」と語った。
しかしイラン外務省のバガイ報道官は11日、カタールとパキスタンが積極的に仲介努力を行っているものの、最近のアメリカの行動が外交プロセスに影響を与えていると述べた。
またイラン側は合意案の大部分に同意したものの、アメリカが立場を繰り返し変更していると批判。その上でバガイ報道官は、イラン側が「レッドライン」を堅持していると語った。
この「レッドライン」とは、和平合意の条件である、全ての戦線での停戦、つまりイスラエルとレバノンとの停戦なども含まれると考えられている。
「何も変わっていない」
これまでトランプ氏は何度も、イランとの和平合意が近いと主張してきたが、全く実現していない。
専門家はトランプ大統領に戦略が欠如していると指摘しており、イランにある「戦略研究センター」のAli Akbar Dareini氏も、「何も変わっていない」とし、次のように指摘している。
「イランの立場からすると、交渉が始まる前、そしてイランが核問題について話し合う準備ができる前に、まずアメリカは信頼醸成措置を講じる必要がある。しかし、それは行われていない。そして現場の状況は、アメリカが緊張緩和のための措置を、何も講じていないことを示している。だから、トランプ大統領が言うことを、真の進展だと信じる理由は何もない」
イスラエル軍はレバノン南部を攻撃
一方、イスラエル軍はレバノン南部を攻撃し続けており、11日にもナバティーヤ、ティルス、Bint Jbeilの各地区で新たな空爆を実施した。
レバノン国営通信社(NNA)によれば、ティルス地区では、イスラエル軍による複数の町への攻撃で、6人が死亡したという。
またイスラエル軍は、ティルス地区にある病院付近へも攻撃を行い、これにより1人が死亡、病院職員を含む17人が負傷したそうだ。
さらにイスラエル軍は、レバノン南部のWadi Jilou村でも、オートバイを標的とした攻撃を行い、付近の町へも空爆を行ったという。(了)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Trump ‘cancels scheduled strikes’ against Iran(6/11)


























