米共和党のリンジー・グラハム上院議員が突然死、死因は動脈破裂か?

アメリカの共和党上院議員であるリンジー・グラハム氏が、7月11日に亡くなった。71歳だった。
上院予算委員会の委員長
ワシントンD.C.検視局によるグラハム氏の死因に関する予備調査では、「動脈硬化性心血管疾患による大動脈解離」と発表されている。
「大動脈解離」とは、大動脈の壁が、内側から裂けてしまう病気のことだ。
サウスカロライナ州選出のグラハム氏は23年間、上院議員を務め、現在は上院予算委員会の委員長に就任していたという。
イランの核施設への攻撃を支持
グラハム氏は、かつてトランプ大統領の最も辛辣な批判者の1人で、2016年の大統領選ではトランプ氏を「変人」「狂人」「大統領の資格がない」と非難していたという。
しかし最終的には上院でトランプ大統領の最も強力な支持者の1人となり、ほとんどの問題でトランプ氏と歩調を合わせてきた。
特にイラン戦争に関する助言も行っており、昨年、トランプ大統領がイランの核施設への攻撃を主導した決定を、公然と支持したという。
タカ派的な外交政策を主張
グラハム氏は強硬なアメリカの外交政策を提唱し続けており、共和党外交政策サークルの中心人物だったとされている。
2003年、グラハム氏は、イラクが大量破壊兵器を秘かに開発しているとの政府の主張を支持し、「イラクが『大量破壊兵器を保有していない』と答えるのは、真っ赤な嘘だ。(略)この男(当時のフセイン大統領)が兵器開発計画を続けられないようにすることを願う」と述べていたという。
しかし結局、イラク戦争で数十万人のアメリカ兵の命が失われたにもかかわらず、大量破壊兵器は発見されなかった。
またグラハム氏は長年にわたり、イランを孤立させ、ミサイル・核開発計画を制限する政策を推進。オバマ政権の核合意にも反対し、2015年にはイラン軍に対する、先制攻撃を提唱したという
そして昨年には、トランプ大統領がイランの核施設を攻撃した決定を称賛した。
イラン国営テレビは生放送で、グラハム氏の死去について、「戦争を煽り、反イラン的なアメリカ上院議員のリンジー・グラハムが地獄に落ちたことを、偉大なるイラン国民に祝福する」と報じた。
イスラエルの支持者
またグラハム氏は、イスラエルのゆるぎない支持者で、度々同国を訪問していたという。
2023年10月7日の「ハマス」によるイスラエル攻撃後、彼はガザ地区における「ハマス」に対するイスラエルの壊滅的な戦争を公然と支持した。
2024年5月、バイデン政権がイスラエルへの軍事援助の一部を停止した後、グラハム氏は当時のロイド・オースティン国防長官に対し、「イスラエルが戦争を戦うために必要なものを与えるべきだ」と強く求めたそうだ。
さらに同年の後半、グラハム氏は「X」に、「ガザのパレスチナ人は、地球上で最も過激化した集団であり、生まれた時からユダヤ人を憎むように教え込まれている」とも投稿している。
イスラエルのネタニヤフ首相は12日の朝に発表した声明で、グラハム氏を「親愛なる友人」と呼び、「イスラエルは最も偉大な友人の1人を失った。アメリカは偉大な愛国者を失った。私は愛する友人を失った」と弔意を示した。
またグラハム氏はウクライナも支持しており、死去直前、10回目のウクライナ訪問を果たし、ゼレンスキー大統領と会談。同国のドローン製造会社を視察し、ロシアへの制裁にも積極的な姿勢を見せていた。(了)
出典元:The Guardian:Lindsey Graham tributes from Israel and Ukraine point to complicated, often bloody legacy(7/12)
出典元:ABC News:Lindsey Graham, longtime senator from South Carolina and Trump ally, dies at 71(7/13)
























