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古い衛星の寿命を延ばすため、アームのついたロボット宇宙船を打ち上げる

古い衛星の寿命を延ばすため、アームのついたロボット宇宙船を打ち上げる
X_Northrop Grumman

先日、アメリカから民間企業の少し珍しい宇宙船が打ち上げられ、今後、古い衛星の寿命を延ばす作業が行われるという。

 

衛星にジェットパックを取り付ける

 

その宇宙船は「Mission Robotic Vehicle(MRV)」と呼ばれ、民間会社の「ノースロップ・グラマン」社が開発し、7月21日に「スペースX」社のロケットにより、フロリダ州のケープ・カナベラルから打ち上げられた。

 

「MRV」の目的は、燃料が残り少なくなってきた古い衛星に、寿命を延ばすためのジェットパックを取り付けること。そのためにこのロボット宇宙船には、2本のアームがついている。

 

そしてミニバンサイズの「MRV」は約9mのアームを使って、老朽化し​​た通信衛星に、1つずつジェットパックを取り付けていくそうだ。

 

さらに数年間の運用が可能

 

「MRV」は今後1年間かけて、地球の上空3万6000kmの軌道に投入されるという。そこには数百もの衛星が、地球の自転速度に合わせて、静止軌道で周回している。

 

また各ジェットパックは洗濯機ほどの大きさで、これを取り付けられた衛星は寿命を迎えることなく、さらに数年間も運用ができるという。

 

そして今回のミッションが成功すれば、ルクセンブルクの「SES」社やオーストラリアの「Optus」社という衛星運用企業にとって大きなメリットとなり、交換費用を数百万ドル節約できることになるそうだ。

 

古い衛星を軌道から除去する構想も

 

衛星サービス事業を展開している「ノースロップ・グラマン」社は、すでに2019年と2020年にも2機の宇宙船を打ち上げ、通信衛星を掴み、軌道制御を行い、寿命を数年伸ばすことに成功しているという。

 

また「ノースロップ・グラマン」社は、将来的に稼働中の衛星の修理や位置変更、さらには運用停止した衛星を捕捉して、混雑した軌道から除去する機能を実現することも構想している。

 

実は、NASAの「ニール・ゲーレルス・スウィフト」天文衛星が今秋に地球に墜落するのを防ぐためのミッションも行われており、今月にはアリゾナ州に拠点を置く「カタリスト・スペース・テクノロジーズ」社が開発した、「LINK」という名前のロボット衛星も打ち上げられた。

 

「LINK」は3本のアームを持ち、「スウィフト」の軌道を引き上げる能力を備えており、「ノースロップ・グラマン」のロケット「ペガサスXL」によって打ち上げられて、7月3日には、「スウィフト」と同じ軌道への投入に成功したという。(了)

 

出典元:ABC News:Private mission launches to extend life of out-of-gas communication satellites(7/22)

参考:CNN:落下寸前の天文衛星「スウィフト」を救え、ミッション始動 ロボットアームで捕捉して押し上げ(7/21)

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