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スペインのアパートから高齢女性を強制退去、建物の外では抗議デモが勃発

スペインのアパートから高齢女性を強制退去、建物の外では抗議デモが勃発
X_El Desconcierto

スペインのアパートから87歳の女性が強制退去させられ、住宅危機の深刻さが改めて浮き彫りにされた。

 

投資会社が家賃を引き上げる

 

その女性とは、Maricarmen Abascalさんで、これまでマドリードにあるアパートに70年間も暮らしてきたという。

 

しかし2018年にこの物件を購入した投資会社「Urbagestión」社は、法的抜け穴を理由に、家賃を500ユーロ(約9万円)から、最終的に1650ユーロ(約29万6000円)に引き上げたそうだ。

 

そして月額1350ユーロ(約23万円)の年金しか受け取ってないAbascalさんは、家賃を払うことができず、立ち退きを命じられ、9月23日の朝には強制退去が執行された。

 

立ち退きを阻止するため抗議デモ

 

実は、Abascalさんを立ち退かせようとする過去3回の試みは、裁判所によって阻止され、この件はメディアでの注目度を高めていた。

 

そのため22日の夜から、主に若者たち数百人がアパートの前に集まり、立ち退きを阻止しようとし、一部のデモ参加者は建物内の階段を封鎖したという。

 

これに対し、警察は通りの一部を封鎖し、報道関係者を含む人々を建物の入口から排除。一部の抗議者を、警棒で殴打したそうだ。

 

 

地方自治体はAbascalさんに、高齢者介護施設への入居を勧めたが拒否され、また匿名の寄付者も家賃の大部分を支払うと申し出たが、これは「Urbagestión」社によって拒否された。

 

ペドロ・サンチェス首相率いる社会党政権は、住宅価格を押し上げる投資会社をたびたび標的に制限をかけようとしてきたが、今回の件を受け、テレサ・ロドリゲス住宅相は次のように述べた。

 

「今日は非常に悲しい日です。無制限の投機、市場をコントロールしようとせず、そしてハゲタカや投機家のためにレッドカーペットを敷き、(野放しにしてきた)ことの影響が、はっきりと見て取れます」

 

マドリードの家賃は過去10年間で100%以上上昇し、昨年だけでも10%も上昇。原因は住宅不足とされ、何百万人ものスペイン人が、手頃な価格の住宅を見つけるのに苦労しているという。(了)

 

出典元:BBC:Dramatic eviction of woman aged 87 highlights Spain’s housing shortage(9/24)

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