ホンダの芝刈り機が世界最速でギネス記録、爆速を披露した動画が大迫力
ギネス・ワールド・レコーズはこのほど、日本のホンダが開発した新型の芝刈り機が、芝刈り機の走行速度として世界最高を記録したと認定した。
高性能バイクのエンジンを搭載
記録を達成したのは、2018年夏にイギリスでお披露目された改造芝刈り機「Mean Mower V2」。
これは欧州で販売する乗用芝刈り機「HF2622」に、高性能バイク「CBR1000RR」の4気筒エンジンを積み、高速走行に耐えられるように車体などを改造した特別仕様車だ。
スピードの計測が行われたのはドイツのサーキット。英国のスタントドライバー、ジェシカ・ホーキンズが2度の走行に臨んだところ、Mean Mower V2は静止状態から時速100マイル(およそ時速160キロ)までの加速時間で平均6.29秒を計測し、これが世界最速に認定されたという。
また同時に、243km/hの最高速度を計測したとも言われている。
最大189馬力を引き出す
この「Mean Mower V2」に改良を施したのは、ホンダと英国ツーリングカー選手権のパートナー、チームダイナミクス。
彼らは最新のコンピュータ設計技術を導入したり、特注部品や先進素材、3Dプリント部品を採用したりしたという。
「Mean Mower V2」の重量は約140キログラムで、排気量999ccの4気筒エンジンは、最大189馬力を引き出す。
しかもこの「Mean Mower V2」のパワーウェイトレシオは、ブガッティ『シロン』を凌駕するそうだ。
芝刈り機の実績を積み上げてきた
日本経済新聞によれば、欧州におけるホンダの乗用車販売シェアは1%以下と苦戦が続くものの、芝刈り機や発電機などの「パワープロダクツ」製品では圧倒的な認知度を誇るという。
英ホンダでは以前から改造芝刈り機に取り組み、実績を積んできており、14年前のモデルでも芝刈り機として世界最速の記録認定を受けていたそうだ。
ただし、ホンダの英国法人の広報部によれば、「Mean Mower V2」の市販化の予定はないという。
動画には、もはや芝刈り機とは思えないほどの迫力ある走行シーンが映っている。是非、ご覧いただきたい。(了)
出典元:日本経済新聞:英ホンダ、改造芝刈り機で世界最速を達成 (6/12)
出典元:Response:ホンダの芝刈り機、世界最速ギネス新記録…0-160km/h加速6.29秒、心臓は CBR1000RR[動画](6/11)
出典元:CNN:6秒で時速160キロに加速、ホンダの芝刈り機が世界最速認定(6/14)