「核攻撃を受けた場合に備えて…」ニューヨーク市が動画を投稿
アメリカのニューヨーク市が、核攻撃があった場合の対処法についての動画を公開した。
どう人々が行動すべきかを解説
ニューヨーク市の危機管理部門(Emergency Management Department)は7月11日、YouTubeにある動画を投稿した。
そのタイトルは「Nuclear Preparedness PSA(核に対する備え、公共サービス発表)」。
これは核攻撃が行われた場合、どのように人々が行動すべきかを解説した内容となっている。
3つのステップを踏むよう求める
動画において司会者は、核爆弾が落ちる可能性は「非常に低い」が、ニューヨーク市に住む人々が何をすべきかを知っておくことが重要だと説明。その上で核攻撃が行われた場合、3つのステップを踏むよう人々に求めた。
第1のステップは「建物の中に入ること」とし、できるだけ早く家族や友人と建物の中に入るよう、呼びかけた。また車の中にとどまらず、建物に入ったら、窓から離れる必要があると説明した。
第2のステップは、建物に入ったら、そこに「とどまること」。司会者はすべてのドアと窓を閉めて、地下室があればそこに向かうか、さもなければ建物の中央に座るよう人々に伝えた。
また爆発時に屋外にいた人は、すぐに服を脱ぎ、放射性のほこりを取り除くために外側の服をすべて脱いで袋に入れること、そして石鹸などを使ってシャワーを浴びることを勧めている。
最後に司会者は、第3のステップとして、いつ安全に外出できるようになるかを知らせる、メディアに注視するよう人々に呼びかけた。
ロシアの番組が核攻撃を警告
実はこのような動画が投稿される前日、ロシアの国営メディアは番組内で、ロシアが4発のミサイルでアメリカの東海岸と西海岸を一掃できると報じたという。
番組内で、ロシアの国会議員であるアレクセイ・ジュラブレフ氏は、次のように述べたそうだ。
「アメリカの東海岸全体を破壊するには、サルマト・ミサイルが2発必要で、西海岸にも2発必要だ。4発もあれば、何も残らない。キノコ雲は高層ビルより高くなると考えている。そのキノコ雲はメキシコから見えるだろう」
ニューヨーク市危機管理委員会のザック・イスコル氏は、動画を公開した理由について「私たちが差し迫った脅威に備え、安全な情報を得るために必要なリソースを提供していることを、ニューヨーカーに知ってもらうことが重要です」と語っている。(了)
出典元:METRO:Eerie video showing what to do in nuclear attack released by New York(7/12)