移植が必要な病気の妻のため、路上で腎臓の提供を呼びかけた男性の夢がついに叶う
移植用の腎臓の提供を呼びかけ続けた男性の妻に、ついにドナーが見つかり、話題となっている。
妻が末期の腎不全と診断される
その男性とはアメリカのユタ州にある、Farr Westという街に住むWayne Winterさん(74)。
彼の妻であるDeannaさんは、2年前に腎代替療法を要するステージ5(末期)の腎不全と診断され、腎臓移植を求めてきたという。
しかし適合する腎臓ドナーが見つかるのは、容易なことではない。
そのためWayneさんは、「妻のために腎臓を必要としています」と書かれた看板を下げ、サンドイッチマンのような姿で路上に立ち続けることに。
しかも2年間、ほぼ毎日数マイルも歩き続け、道行く人々に理解を求め、腎臓の提供を呼びかけたという。
ついに妻に適合する腎臓ドナーが見つかる
そして先週の日曜日、ついにWayneさんの夢が叶う日がやってきた。その日、彼は妻のDeannaさんに適合する腎臓を提供してくれるドナーが見つかったという知らせを受け取ったそうだ。
そのドナーはすでに亡くなっていたが、Wayneさんはドナー本人やこれまで協力的だった多くの人々に感謝していると話す。
「私は胸がいっぱいになりました。何を考えればいいのか分かりませんでした。数百人が私の話を聞いた後に、一歩を踏み出してくれたのです。この電話には、700人から800人の連絡先が記録されています」
サンドイッチマンを辞めるつもりはない
Wayneさん夫婦は結婚して26年。彼は取材に対し次のように語っている。
「もし彼女があと5年間、楽しい時を過ごせたら、それは素晴らしいことです。私たちは人生を取り戻すことができます」
しかし医者によれば、2人は5年ではなく、もっと多くの時間を楽しむことができるという。
ただWayneさんは、サンドイッチマンのような姿で路上に立つのを辞める気はないらしい。
彼はこれからも腎臓移植を必要としている人々のために、手助けすることを計画しているそうだ。
Wayneさんは「私は自分がどれだけ多くの人々から(理解を)得られるかを見るためにも、自らの看板を下げて歩きながら、これからも多くの時間を過ごしていくつもりです」と語っている。(了)
出典元:NYPost:Man who walked miles to find wife a kidney donor finds match(11/8)