中国の大学が女性の願いを聞き入れ、野生のガチョウの「入学」を認め保護を約束
ある中国人女性がネット上で大学に助けを求め、野生のガチョウが保護されることになり、話題となっている。
1年半も共に過ごしてきたオスのガチョウ
その女性とはWeiboユーザーのWuさん。彼女によれば、ある日釣りをしていた時に1羽の野生のガチョウと出会い、以来1年半以上も面倒を見てきたという。
そのガチョウはオスで、名前は「Gugu」。出会った当時はまだヒナだったらしく全身が黄色だったが、今ではすっかり成長し、「ハンサム」になっているそうだ。
しかしWuさんは今回引っ越すことになり、もはや「Gugu」の面倒を見る事ができないことに。
そのため、Weiboを使って近くにある上海海事大学にアピール。「私はガチョウを料理する気にはなれません」と投稿し、「Gugu」を保護して欲しいと訴えたという。
大学側がガチョウの「入学」を認める
すると意外なことに、大学側はこの投稿に即座に反応。「Gugu」に大学への入学を認め、敷地内で飼育しているガチョウの群れに喜んで加えると、投稿したそうだ。
Wuさんと大学とのこうしたやり取りは話題となり、「なんて感動的なストーリーなの」や「私はGuguが永遠の住処を見つけること、恐らく彼が泳げるような大きな湖を見つけることを願います」といったコメントが寄せられたとか。
もっとも他のWeiboユーザーは、Wuさんを無責任な飼い主だと非難。「なぜ新しい生活をするにあたり、彼を飼おうとする代わりに諦めるのか?」といった疑問も投げかけた。
ただ「Gugu」にはとても条件のよい環境のようだ。というのも「Gugu」の新しい家は大学のキャンパス内になる予定だからだ。
Quack, quack! A goose received an official admission letter from Shanghai Maritime University after its owner, unable to take care of the bird anymore, asked if the campus goose shed could adopt her pet pic.twitter.com/dZlbsmA2HF
— People's Daily,China (@PDChina) August 14, 2018
しかもそばには湖があり、そこは野生動物が保護されているエリアだとされている。
1人の女性の野生動物を救いたいという願いを、大学側がすぐに聞き入れるとは、なんとも粋な計らいと言えるのではないだろうか。(了)
出典元:BBC:Goose called Gugu wins place at Chinese university(8/15)
出典元:NDTV:Goose Named Gugu Gets Admission At Prestigious Chinese University(8/16)