種族を超えた赤ちゃんへの愛!1匹のオランウータンの姿にグッとくる
たとえ種族が違っても、小さな子を愛おしく思う気持ちは同じなのだろう。そんなことを考えさせられる光景が人々の心を動かしている。
赤ちゃんを連れてウィーンの動物園へ
2019年9月28日に初めての出産という一大イベントを成し遂げた、イギリス在住のジェマさん。
「親として子供に生きることを教えたいと思っているけれど、実際は教わることばかり」と感じているそうだ。
そして1月10日、息子とパートナーと共に訪れたウィーンの動物園で、1匹のオランウータンと出会った。
守るように寄り添ったオランウータン
1日が終わりかけた時、オランウータンをできるだけ近くで見られるようにガラスの前に腰かけたジェマさん。すると、思いがけない出来事が起こった。1.5~2メートルほど離れた位置にいた1匹のメスのオランウータンが、2人に近づいてきて真横に座ったのだ。
母親の顔と子どもの顔を交互に見つめ、子どもなでるようにガラスを指でなぞりはじめたオランウータン。お腹の空いた息子がぐずりだしてしまったときにも、優しい視線を2人に向けたままだった。
ジェマさんは周囲が静かだったこともあり、その場で授乳をすることに。その間も、オランウータンは母子のそばに座っていたという。30分ほど寄り添ってくれたその姿に、ジェマさんは「まるで私を応援するよう、守るようだった」と感じたという。
その間に周囲には人が集まってきたが、とても静かにこの瞬間を見守ってくれたのだという。
「授乳を当たり前の光景に」
感動したジェマさんは、この動画や画像をFacebookやInstagram上に投稿。すると、「なんて美しい瞬間なんだ」「泣けてきた」「これ好き」などの声が投稿された。
さらには、「授乳を当たり前の光景に」というジェマさんの考えに賛同する声も寄せられている。(了)