母親を新型コロナで亡くした赤ん坊のために、多くの母乳が寄付される
アメリカで、新型コロナウイルスによって母親を失った赤ん坊のために、多くの母乳が寄付され、話題となっている。
11月15日に新型コロナで死亡
その母親とは、ミズーリ州の街、Oak Groveに住んでいたMegan Richardsさん(32)だ。
彼女はワクチンを接種しておらず、11月に新型コロナに感染。その後症状が悪化し、11月14日に病院へ搬送されたという。
その翌日、15日には病状が悪化。Meganさんの心臓の周りに液体が溜まっており、医師たちは心肺蘇生を施したが、その日のうちに亡くなってしまう。
“It’s overwhelming to know that other moms care that much.” https://t.co/OTzfr0ZGIP
— ABC News (@ABC) December 2, 2021
1歳になるまで母乳で育てたい
6人の子供の母親であったMeganさんは、生後5カ月のMyles君を1歳の誕生日まで、母乳で育てることを計画していたという。
このためMeganさんの夫のMichael Richardsさんは、彼女の遺志をかなえようとし、Meganさんの姉のBrittany Eppenauerさんと共に、母乳を募り始めた。
そしてBrittanyさんが中心となって、母乳の寄付を呼び掛けたところ、希望する女性たちから300通近くのメールが届いたそうだ。
しかも最初に母乳を寄付したいと申し出てくれた女性の名前も「Megan」だったという。
そして今ではMichaelさんらは、約400オンス(約11kg)の母乳と、それを保存するための冷凍庫を受け取ったそうだ。
来年7月まで280kgも必要
もっともMyles君が1歳を迎える来年7月までには、約1万オンス(約283kg)の母乳が必要になると予想されている。
しかしBrittanyさんは、寄付をしてくれたことについて「妹の願いを叶えるために、他のお母さんたちがそこまで気にかけてくれていることを知り、圧倒されました」と述べている。
Michaelさんは妻のMeganさんを「完璧な母親だった」と振り返っており、現在彼とBrittanyさんは、Meganさんの空白を埋めようとしているという。(了)
出典元:ABC News:Strangers donate breast milk after mom of newborn dies of COVID-19(12/2)