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イタリア人の男、死んだ母親に変装し、年金を騙し取る

イタリア人の男、死んだ母親に変装し、年金を騙し取る
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イタリアで、男が死んだ母親のふりをし、年金を騙し取っていた疑いで、現在捜査が行われている。

 

母親の遺体を隠し、年金を請求

 

その男は、北イタリアの都市、Mantua近郊の町、Borgo Virgilioに住んでおり、年齢は56歳だという。

 

男は2022年に母親が亡くなった後、数千ユーロの年金を請求した疑いがあり、母親の死亡を届け出ず、自宅に遺体を隠していたそうだ。

 

そして今月初め、男が母親に扮して市役所で身分証明書の更新を試みた際、職員が不審を抱き、警察に通報したという。

 

警察は、亡くなった母親の写真と息子の写真を照合。その後、捜査官が男の自宅を捜索し、洗濯室に隠された母親の遺体を発見した。

 

口紅やマニキュアもつけて変装

 

Borgo Virgilio市長によれば、男は「老女」の格好で市役所に足を引きずりながら入ってきて、口紅やマニキュア、宝石、古風なイヤリングを身に着け、髪型も変えていたという。

 

また男は女性の声を真似しようとしていたが、時折、男性的な声色も漏れており、市職員は男の首が「少し太く、しわも奇妙だった」とし、「手の皮膚は85歳の女性のものとは思えなかった」と語っているそうだ。

 

男は失業中の看護師だったが、母親の年金と3つの不動産のおかげで、毎年5万3000ユーロ(約960万円)の収入を得ていたという。

 

イタリアで年金詐欺は初めてではなく、2023年には、ヴェローナの男が年金受給を申請するため、母親の遺体を5年間自宅に隠していたことが発覚した。(了)

 

出典元:The Guardian:Italian man ‘dressed as dead mother in order to claim her pension’(11/25)

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