母性本能が打ち克った?ライオンのメスがヌーの子供に寄り添って歩く
アフリカで、雌ライオンのちょっと信じがたい行動が撮影され、動画がネットに投稿されている。
母性本能が捕食本能を克服か
その映像を投稿したのは、タンザニア国立公園の公式ツイッターアカウントだ。
1月10日(日本での表示は11日)に公開された映像には、セレンゲティ国立公園において、メスのライオンがヌーの子供と並んで歩き、安全な場所に連れ戻すような姿が映っていた。
タンザニア国立公園局のスポークスマンであるPascal Shelutete氏は「この雌ライオンの母性本能が本来の捕食本能を克服したのだろう」とBBCに語っている。
😅😅😅 Caption this ! pic.twitter.com/J9fW62SIlY
— Tanzania National Parks (@tzparks) January 10, 2022
過去にも似たような映像
そもそも大人のライオンは、1日に平均11〜16ポンド(5kg~7.3kg)の肉を消費する必要があり、しかも狩りが頻繁に成功するわけでもない。
このため、ライオンが自らの食事の機会を逃す行動は、非常に珍しいこととされている。
ただしMailOnlineによれば、雌ライオンが獲物となりうる他の動物の子供を保護しているのは、今回が初めてではないという。
2015年に公開されたスミソニアン・チャンネルのドキュメンタリー「サバイビング・ザ・セレンゲティ」では、数分前に生まれたヌーの赤ちゃんが、徘徊中のメスのライオンに対面している様子が映し出されているそうだ。
メスのライオンはその子供を狙おうとしたが、次の瞬間信じられないことにヌーの子供を我が子のように温かく抱き寄せ、やがて解放したという。
その後、ヌーの赤ちゃんは母親の元へ駆け出していったと言われている。(了)
出典元:MailOnline:When a mother’s love is stronger than predatory instincts: Astonishing moment lioness ‘shows love’ for wildebeest calf and leads it back to its herd(1/12)