スペイン沖で背中が曲がった巨大なクジラを目撃、泳ぐ姿が痛々しい
先日、スペインの沖合で、痛々しい姿で泳ぐクジラが目撃された。
全長17mの巨大なナガスクジラ
このクジラを発見したのは、バレンシア海洋水族館の獣医師と生物学者だ。
彼らは3月4日、クレラ市の沖合で、全長55フィート(約17m)、体重40トンのナガスクジラがいるとの通報を受けたという。
当初、クジラは浅瀬で漁網に絡まったと考えられていたが、現場に到着した学者らは、クジラの背骨がひどく変形しており、まともに泳げない状態であることに気づいたそうだ。
重度の側弯症と診断
この時、生物学者らは、クジラに追跡装置を取り付けようとしたが、やがてクジラは海岸線の浅瀬から離れ、沖合へと泳いでいったという。
研究者らは、このナガスクジラが原因不明の重度の側弯症であると診断した。
もっともクジラが脊柱側弯症になることは知られていない。ただクジラ類が船との衝突などの外傷を受けた結果、脊椎に大きな損傷を示す例があるとか。
世界自然保護基金によると、ナガスクジラという種は、世界での生息数が5万~9万頭と考えられており、「脆弱」種に指定されているという。(了)
出典元:MailOnline:Enormous 55ft fin whale with deformed spine from severe scoliosis is spotted struggling to swim off Spanish coast(3/9)