独裁者・ムッソリーニの孫娘がローマ市議会議員に、2期目の当選を果たす
独裁者・ムッソリーニの孫がローマ市の市議会議員として、2期目の当選を果たした。
極右政党に所属する市議会議員
イタリアのローマ市では10月3日から4日にかけて市議会議員選挙が行われたという。
そして6日にほぼ全ての票が集計された結果、Rachele Mussolini氏(47)が8200票以上を獲得。他の候補者よりも多く票を集め、市議会議員として2期目の当選を果たした。
Mussolini氏は、極右政党「イタリアの同胞」に属しており、第2次大戦でイタリアの独裁者であったベニート・ムッソリーニの孫娘にあたるという。
また前回の2016年に行われた市議会選挙では、657票しか獲得できなかったが、今回はその数を大幅に上回った。
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「苗字の『重荷』とは関わりたくない」
ベニート・ムッソリーニは第2次大戦中、ドイツのヒトラーや日本と同盟を結び、国内では「国家ファシスト党」による一党独裁体制を構築したと言われている。
また戦争に負けた時には、連合軍に援助を受けたパルチザンに拘束され、その後処刑。遺体は逆さに吊るされたとも言われている。
彼の孫にあたるMussolini氏は、10月4日に新聞「La Repubblica」のインタビューにおいて、「自分の苗字の『重荷』とは関わりたくない」と語り、「多くの左翼の友人がいる」と述べている。
一方で、ファシズムに対する見解についての質問には答えず、「ファシズムを称賛することには反対だ」とだけ述べ、さらに「このテーマを扱うには、明日の朝まで話さなければならない」と付け加えた。
Mussolini氏の父親はロマーノ・ムッソリーニ氏。彼はジャズピアニストであり、有名女優・ソフィア・ローレンの義理の兄弟にあたるという。(了)
出典元:DW:Granddaughter of Mussolini wins seat in Rome municipal vote(10/6)