英・リズ・トラス外相、過去に王室の廃止を訴えていた!動画が浮上
現在、イギリスでは保守党のリーダーまたは次期首相を選出する選挙が行われているが、候補者の1人である外相の過去の発言に注目が集まっている。
大学時代の演説の動画
現在、イギリスの次期首相選挙では、前財務相のリシ・スナーク氏と、リズ・トラス外相が争い、トラス外相がリードを広げているという。
しかし先日、1994年のトラス外相の映像が浮上。当時、彼女は19歳で、オックスフォード大学の自由民主党のリーダーだった。
その映像には、自由民主党大会で演説するトラス氏の姿が映っており、彼女はそこで「イギリス王室を廃止することに賛成」する趣旨を述べていた。
“We Liberal Democrats believe in opportunity for all”
Liz Truss – then in her teens – tells the 1994 Lib Dem conference about being filmed by #Newsnight campaigning against the monarchy pic.twitter.com/5TNfI8lUDX
— BBC Newsnight (@BBCNewsnight) July 20, 2022
君主制反対を表明
その演説においてトラス氏は「私たち自由民主党は、すべての人に機会があることを信じています」とし、次のように述べたという。
「私は今日の午後、ニュースナイトのインタビューを受けていて、一般市民に英王室についてどう思うかを聞くところを撮影されました。私たちは3人のグループに遭遇しました。彼らは50歳から60歳くらいでしょうか。(彼らは)確かに中流階級に見え、どちらかといえば知的(スマート)で、率直に言えば、どちらかというと反動的でした。私たちは彼らに君主に対する意見を聞いたのですが、彼らが何と言ったか知っていますか?『君主制を廃止しろ。もうたくさんだ』ってね」
「国民投票を行うべき」
さらにトラス氏は、演説において元自由民主党党首のパディ・アシュダウン氏の、君主制に対する考えに同意しているとし、次のように述べた。
「私はパディ・アシュダウン氏が言ったことに同意します。彼は『イギリスの誰もが誰かになる機会を持つべきだ』といいました。しかし、ただ1つの家族(英王室)だけが、国家のトップになれるのです。私たち自由民主党は、すべての人に機会があることを信じています。私たちは、人々が支配されるために生まれてきたとは思っていません。憲法上の重要な問題については、国民投票を行うべきだと考えています」
「後悔している」と発言
この映像が浮上したのち、トラス氏は過去の演説内容について後悔していると発言。次のように語った。
「母は核軍縮運動に参加していたように、私は左翼的な背景を持っています。学校でも、普段から会っている人でも、右翼と呼べる人は片手で数えられるほどしかいませんでした。当時は、これは全く違う生き方だ、自分が住みたい社会とは違う、と思っていました。そして、イギリスがなぜ成功しているのか、その成功の一端は自由な民主主義を支える立憲君主制にあるのだと、より理解するようになったのです」
今回の決選投票は9月5日に行われ、イギリスの新しい首相が決まることになる。(了)
出典元:MailOnline:Liz Truss says she ‘almost immediately’ regretted calling for the monarchy to be abolished aged 19 at Liberal Democrat conference and calls her comments a ‘mistake’(7/21)