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ハンタウイルスがヒトの精液中に最長6年間生存し、性感染する可能性

ハンタウイルスがヒトの精液中に最長6年間生存し、性感染する可能性
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ハンタウイルスの性質に関する意外な事実が、過去の研究で指摘されていた。

 

71カ月後の精液からウイルスを検出

 

2023年の研究論文によれば、当時スイスのシュピーツ研究所(Spiez Laboratory:生物学的な脅威に特化した政府機関)の研究者らは、南米でハンタウイルスに感染した55歳の男性を追跡調査したという。

 

男性はその後、回復に向かい、検査の結果、血液や尿、呼吸器からウイルスが消失したが、感染から71カ月(5年11か月)後の精液から、ウイルス遺伝物質が検出されたそうだ。

 

これにより、ハンタウイルスが感染後、何年も経ってから感染する可能性のあることが示唆された。

 

研究チームは研究論文の中で、「これらの結果を総合すると、このウイルスは性感染の可能性がある」と指摘している。

 

稀に心肺症候群を引き起こす

 

そもそもハンタウイルスは通常、齧歯類との接触によってヒトに感染し、稀にハンタウイルス心肺症候群を引き起こすことがあると言われている。

 

この心肺症候群は致死率が25~40%にも達する重篤な疾患で、世界保健機関(WHO)は「公衆衛生上の重大な懸念事項」と位置付けている。

 

症状は発熱や吐き気から始まり、生命を脅かす肺や心臓の合併症へと急速に悪化する可能性があるという。

 

今回、クルーズ船の「MVホンディウス」号で、この疾患が発見されて以来、3人の死亡を含む計11例が報告されている。

 

男性の生殖器官がウイルスの「貯蔵庫」か?

 

2023年の研究では、男性の生殖器系が、免疫系を回避しようとするウイルスの「貯蔵庫」として機能している可能性が示唆されたという。

 

これはエボラウイルス(出血熱)や、ジカウイルスなどにも見られるパターンとされている。

 

WHOの規定では、エボラ出血熱の男性生存者の精液は3カ月ごとに検査し、2回連続で陰性となるまで、陰性とはみなされないとしている。

 

また研究者らは、6年間の期間でハンタウイルスの遺伝子変化はごくわずかであることを発見しており、これは複製速度が非常に遅いか、あるいは限定的であることを示しているという。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Hantavirus ‘can remain in semen for six years’ representing transmission risk, according to study(5/15)

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