世界最小のワニが洞窟内でコウモリを捕食、研究者が撮影に成功【動画】

アフリカの洞窟において、世界で最も小さなワニが獲物を捕らえる、貴重な映像が初めて撮影された。
「ドワーフ・クロコダイル」
そのワニとは、「ドワーフ・クロコダイル(学名:Osteolaemus tetraspis)」だ。
「ドワーフ・クロコダイル」は体長がわずか1.5mほどしかなく、世界最小のワニと考えられ、西アフリカと中央アフリカに広く分布しているという。
通常は森林、河川、沼地などの地表環境に生息しているが、中央アフリカ西海岸のガボンに生息する個体はアバンダ洞窟に生息し、なんとコウモリを捕食しているそうだ。
研究者たちは以前から、このワニがコウモリや昆虫を捕食していることを知っていたが、今回、コウモリを捕らえる様子を初めて観察することに成功した。
その様子は、「ナショナルジオグラフィック」の番組「アフリカ:地球の野生の故郷」のために撮影され、下の動画では2分17秒頃に紹介されている。
「一度も見たことのない光景」
今回、研究者と映像製作スタッフは、特殊な遠隔カメラを洞窟内に設置して、撮影に成功したという。
保全生態学者(conservation ecologist)のマット・シャーリー氏は、ライブサイエンス誌に対し、次のように語っている。
「私はこのワニの群れを15、16年近く研究してきましたが、これまで一度もこのような光景を目にしたことはありませんでした。深いコウモリの糞の中にどれだけいても、洞窟にどれだけ長くいても、ワニたちは思うように行動してくれませんでした」
またシャーリー氏によれば、洞窟内の環境は非常に過酷で、狭い空間、コウモリ、そして大量のグアノ(コウモリの糞)の中を歩くのが大変だという。
ワニの体がオレンジ色に変化
酸性のコウモリの糞の中で生活することで、ワニの灰色の皮膚は日焼けし、徐々に侵食されて独特のオレンジ色になるという。
また洞窟内では、獲物が豊富にあり、捕食者もいないことから、洞窟に生息するワニが森林に生息するワニよりも栄養状態が良い場合が多いそうだ。
この「ドワーフ・クロコダイル」がいつ地下生活を始めたのかは分かっていないが、研究者たちは、数千年前から洞窟に生息していた可能性もあると考えている。(了)
出典元:Livescience:Watch the world’s smallest crocodiles snatch bats in their hidden underground lair — a behavior never seen before(10/1)

























