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キャッチ・アンド・リリースしても、釣り針の傷が魚に影響を与えている:米研究

キャッチ・アンド・リリースしても、釣り針の傷が魚に影響を与えている:米研究
flickr_NOAA Great Lakes Environmental Research Laboratory

魚釣りで「キャッチ・アンド・リリース」をしても、口の傷によって魚の捕食能力に影響をあたえている、とする研究結果が発表された。

 

釣り針で傷ついた魚の口

 

現在、釣り人の中には、魚を作り上げた後に再び逃すという「キャッチ・アンド・リリース」を行う人が増えていると言われている。

 

しかしカリフォルニア大学において発表された研究結果では、釣り上げること自体が魚に大きな影響を与えている可能性が示唆されたという。

 

また例え、釣り針を魚の口から外して、すぐに水の中に戻したとしても、できた傷によってその後の捕食活動に影響を与えている可能性が示されたそうだ。

 

捕食活動が低下している恐れ

 

この研究はバスやサーモン、マスなど圧力によって獲物を吸い込むような魚の口が、釣り針によってどのようなダメージを受けているかに焦点を当てたもの。

 

研究者によれば、そもそも釣り針がかかった場合、魚の口の周りの組織はしばしばダメージを受け、時には深刻な状態に陥ることもあるという。

 

そこでカリフォルニア大学の研究者らは、カナダにあるBamfield Marine Sciences Centre近くの川で、網や釣り針を使って10匹ずつのshiner perchという魚を捕獲。

 

それらをセンターに持ち帰り、高速撮影用のカメラを用いて、釣り針によって引き起こされる口の周りのケガが、その後の魚の捕食行動にネガティブな影響を与えるかを調査した。

 

その結果、針で釣り上げられた魚は口のケガにより、エサを吸い寄せるスピードが低下し、網で捕獲された魚に比べてパフォーマンスがひどく低下しているとする仮説が、証明されたそうだ。

 

また流体力学的な観点からも研究者らは、魚がエサを吸い込み、捕らえるための捕食メカニズムの機能が、釣り針のケガによって低下していることが確かめられたとしている。

 

生き残った魚を調べた結果ではない

 

ただし今回研究で焦点が当てられたのは、あくまでも捕食活動の能力についてであり、実際に釣り上げられた魚がどのくらい生き残るかを調べたものではない。

 

つまり口のケガのよる捕食活動の低下が、その後の魚の健康や生き残ることにどの程度影響を与えているかは、いまだに分かっていないとしている。

 

その上で長期間に渡る釣り針のケガによる影響を調べるためには、さらなる調査が必要と考えているそうだ。(了)

 

 

出典元:NYPost:Catch and release? Might as well just kill the fish(10/11)

出典元:EurekAlert!:Hook injury caused by catch-and-release hampers feeding performance in fish(10/9)

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