スコットランド上空に珍しい「真珠雲」が出現、七色の輝きを放つ
イギリスのスコットランド上空に、珍しい雲が現れ、その写真が多く投稿されている。
真珠のような光を放つ
その雲とは「真珠雲」、または「真珠母雲」や「極成層圏雲」とも呼ばれている。
この雲はたいてい高度20kmから30kmの地点で発生し、彩雲となって真珠のような光を放つという。
その雲が1月29日の夜から30日の朝にかけて、スコットランドの町、アバディーンシャーやハイランド、モレイなどの上空で、BBC気象ウォッチャーや一般の人によって発見された。
成層圏で形成される
そもそも、ほぼすべての雲は、地表から約3万フィート(約9km)~5万フィート(約15km)の対流圏で形成されるという。
しかし、真珠雲は上空約6万8500フィート(約20km)〜10万フィート(約30km)の成層圏で形成されるそうだ。
成層圏は非常に乾燥しているため、水分が凍って氷の結晶となるが、真珠雲を形成するためには、気温がマイナス78度以下でなければならないという。
また真珠雲は、北欧やカナダの冬によく見られるが、温暖なイギリスや低緯度地方ではめったに目撃されることはないとか。
さらにこの雲は、日の出直前と日没後の時間帯に最もよく見えるとされ、非常に高い位置にあるため、太陽光に照らされ、暗い空に印象的な明るい色で浮かび上がるそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Rare ‘mother of pearl’ clouds spotted over Scotland(1/30)