機内で「感情支援動物」の犬に6歳の少女が噛まれ、賛否両論の声が上がる


アメリカで、飛行機内に乗っていたemotional support animal -感情支援動物- の犬が、他の乗客の少女(6歳)を噛むという事件が起こった。

 

これについて、動物の持ち込みを禁止すべきという声が挙がる一方で、噛まれた少女または保護者が悪いという意見もあり、感情支援動物の処遇について物議を醸している。

 

少女を噛んだ支援犬

 

2月21日(水)、サウスウェスト航空(以下SWA)の国内便にて、その事件は起こった。

 

第一報は、その場に居合わせた乗客のツイートだった。

 

「SWA1904便、搭乗を許可した支援犬が少女を噛んだ。現在機内にて、救急医療隊員により治療中。何故犬が機内にいるんだ?もう2度とSWAは利用しない。」

(注:既にこの投稿は削除されている。)

 

SWAによると、機内搭乗中に少女が犬に近づいた時、犬の歯が少女の額を「かすった」のだという。少女は離陸前に治療を受け、怪我は軽傷とのこと。

 

犬と飼い主は飛行機から降り、後の便で目的地に向かったそうだ。

 

少女とその親を非難する声も

 

前述のツイートのように、航空会社の対応に疑問をもつ声がある一方で、少女とその保護者に非があると意見する人たちもいる。

 

「この少女は犬から離れるよう言われていたし、彼女とその両親が忠告を聞いていなかったのは明らか。」

 

「もう6歳なんだし、個人責任というのを教えないといけない。飼い主は怒る権利を持っている。犬が悪いのではなく、子どもが教育されていなかっただけ。」

 

感情支援動物とは

 

今回問題となった感情支援動物とは、ハワイアン航空のウェブサイトによると、以下のように定義されている。

 

「感情支援動物や精神的補助動物は、パートナーとして患者を癒し、慰め、感情や精神のセラピーを助ける動物です。」

 

「感情支援動物は、精神に障害をお持ちの方を支援するため、何らかの任務や機能を果たすための訓練を受けているわけではありません。」

 

ここで注意したいのが、身体障害者の生活の手助けをする介助犬が細かい訓練を受けているのに対して、感情支援動物はその必要がないというのだ。

 

クジャクを持ち込もうとしたケースも

 

今年1月には、米ユナイテッド航空の機内にクジャクを持ち込もうとしたところ、航空会社から拒否されたというケースも生じている。

 

 

公衆衛生の観点、また安全上の理由からとされているが、動画から見てもかなり大きい。通路からはみ出さないよう、足元に置いておくのは無理だろう。

 

飼い主は感情支援動物だと主張したというが、ペットとの境界線が曖昧で、航空会社も対応に苦慮しているようだ。(介助動物、感情支援動物の場合、航空料金は無料となる。)

 

対応に追われる航空会社

 

一連の騒動を受け、各航空会社は規定を改定し、乗客に対し医者からの診断書や複数の書類の提出を義務づけるようにした。

 

しかし、これらの書類作成をネットで請け負うサービスも登場しているというから、まさにいたちごっこである。

 

一部の心無い乗客の影響で、介助動物を本当に必要としている人たちが非難の目にさらされるのが懸念される。

 

現在、日本ではまだ一般的ではない感情支援動物だが、国内の航空会社も明日は我が身、今後の動向に注視したい。(了)

 

 

出典:msn.com:An emotional support dog bit a six-year-old girl on a Southwest Airlines flight — and some people are blaming the child (LUV)(2/23)