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サブウェイのロールパン、砂糖が多すぎてパンと言えない、とアイルランドで判決

サブウェイのロールパン、砂糖が多すぎてパンと言えない、とアイルランドで判決
flickr/bob walker

サブウェイのロールパンは砂糖が多く入っているので、法律的には、パンとは分類されない——9月29日、アイルランドの最高裁判所がこんな判決を下した。

 

法律上はケーキに近い

 

アイルランドの税制では、パンは「主食(staple food)」のカテゴリに入り、課税(付加価値税)されない。そして、パンとそうでないものを区別する基準も、税法で決まっている。その一つが砂糖の量だ。

 

サブウェイのサンドイッチに使われているロールパン(白パンと全粒粉パン)。これには、小麦粉の重量の10%近い砂糖が入っている、と裁判所は指摘した。法律で定められたパンは、砂糖が2%を超えないこと、となっている。つまり、砂糖の量が規定より多いため、「パンではない」という判決が下されたわけだ。

 

ところで、サブウェイのパンは見た目も味もパン。これに異を唱える人はいないだろう。あれがパンでなければ、何なのか? 海外メディアによれば、税法上ではケーキや焼き菓子の分類に入るらしい。パンなら無税だが、菓子となると付加価値税がかかることになる。

 

税金を巡る裁判の結果

 

パンかそうでないかを、司法の最高機関である最高裁判所が決めることになったのには、それなりの経緯がある。

 

アイルランド国内でサブウェイのフランチャイズを展開するブックファインダーズという会社(Bookfinders Ltd.)が、2006年に税務署を相手取って訴訟を起こした。ブックファインダーズ社は、サブウェイのパンに付加価値税がかけられることを不服とし、すでに納めた税金の返還を求めた。

 

ところが第一審で敗訴、その後上訴を重ねていたが負け続け、今回の最高裁判決となった。

 

法律上「パンではない」となったものの、サブウェイの広報は「それでもパンである」と主張し、こんなコメントを発表している。

 

「私たちは店で新鮮なパンを焼き続けて30年以上になります。お客様は香りも味もよいパンで作るサンドイッチを買うために、毎日来店してくれています。

(了)

 

出典元:UPI:Irish court: Subway’s sandwich bread is not legally bread(10/1)

出典元:Metro:Subway bread is not bread because it contains so much sugar(10/1)

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