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米バイデン政権がデートアプリと連携して、ワクチン接種を促進

米バイデン政権がデートアプリと連携して、ワクチン接種を促進
Wikimedia Commons/Joe Biden and the COVID-19 pandemic in May 2021‎

アメリカのバイデン大統領は、新型コロナワクチンの接種率向上のため、デートアプリの運営会社と連携を開始した。世界最大級のTinder(ティンダー)やOKCupid(オーケーキューピッド)をはじめとした8つのデートアプリが協力する。

 

接種済みの人を優遇

 

欧米ニュースメディアが報じるところによると、ホワイトハウスは5月12日、アメリカのメジャーなデートアプリ(出会いアプリ)にワクチン接種を促すための新機能が加わることを発表した。

 

バイデン大統領は、独立記念日である7月4日までに、国民の成人70%に少なくとも1回の接種を行うことを目標としているが、デートアプリとの連携は、そのための施策の一つだそう。

 

デートアプリ各社が予定している具体策は、交際相手を探す会員のプロフィールに、「接種済み」であることを示すバッジ形のマークを貼り付ける機能や、接種済みの会員への優遇措置だ。

 

OKCupidの調べでは、接種済み会員の交際が成立する率は、現在でも、未接種の会員と比べて14%高くなっているそう。「接種済み」をバッジでアピールすればより有利に事が運びそうだ。

 

また、ホワイトハウスの発表によれば、OKCupidに於いて「接種済みの人は、プロフィールが未接種の人より先に表示されるという『ブースト(Boost)を受けるようになる」とのこと。

 

Tinderでも、交際相手を探す会員の目に触れやすくなる「Super Like」というステータスを、接種済み会員に付与する予定だ。

 

Bumble、Badoo、Match、Plenty of Fish、BLK(黒人系)、Chispa(ヒスパニック系)といった他のデートアプリでも、似たような優遇やバッジ貼り付け機能が提供される。

 

ワクチン接種率が伸び悩むアメリカ

 

アメリカではこのところ、ワクチン接種のスピードが鈍化している。アメリカ疾病予防管理センターによれば、現在のところ少なくとも1回の接種を受けた成人は、人口の60%を少し上回る程度。2回接種を完了しているのは人口の50%だ。

 

この率を上げるために、アメリカでは様々な策が講じられている。ニューヨーク州で、接種者に最高5億円の宝くじがプレゼントされているのは、日本でもニュースになった。バイデン大統領は10日ほど前、配車サービスのUberアプリで接種会場への往復運賃が無料になることを発表している。(了)

 

出典元:NBC News:Dating apps launch new features to encourage people to get vaccinated, White House says(5/21)

出典元:Metro:Biden administration partners with dating apps on perks for getting Covid vaccine(5/21)

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