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イギリスで北京五輪に抗議するデモが発生、人権問題を訴え、IOCを非難

イギリスで北京五輪に抗議するデモが発生、人権問題を訴え、IOCを非難
Twitter/Rahima Mahmut

先日、北京五輪が開幕したが、イギリスではこの開催に異議を唱えるデモが行われた。

 

中国共産党の弾圧に抗議

 

北京五輪の開会式の前夜、ロンドンにあるピカデリーサーカスの広場に、ウイグル人、香港人、チベット人が数百人も集まり中国共産党の弾圧に対して声を上げた。

 

また彼らは、わずか10年余りで2回目のオリンピックを開催させた、国際オリンピック委員会(IOC)の決定を非難したそうだ。

 

デモ参加者は、中国大使館の前からピカデリーサーカスへ移動。オリンピックと同じように国旗が掲揚され、国歌が歌われたという。また「人権侵害の記録」に対して模擬金メダルが配られるなど、パロディも展開されたそうだ。

 

IOCが中国のイメージを浄化

 

習近平主席のもと、中国政府は新疆ウイグル自治区で数十万のウイグル人や少数民族を拘束。香港では民主化を締め付け、チベットでは自由とアイデンティティを抑圧してきた。

 

今回、デモ参加者はIOCがスポーツを通じて中国のイメージ浄化に貢献していると主張。

 

また「ストップ・ウイグル・ジェノサイド運動」の創設者であるRahima Mahmutさんは、中国政府によって収容所に収容されたウイグル人と話すようIOCに要請したという。

 

しかしこの要請は却下され、IOCは「スポーツは中立であり、政治的なものではない」と自らの行動を正当化したそうだ。

 

ロンドン以外でも抗議活動

 

このIOCの判断について、Mahmutさんは取材に対し、次のように述べている。

 

「政治的ではないとは、どういうことでしょうか?大量虐殺を行っている政府に、どうしてこのような機会(オリンピック開催)を与えることができるのでしょうか?」

 

実は、ロンドンのような抗議行動はここ数週間、世界中で展開されており、アメリカのカリフォルニア州やインドのデリー、さらにはスイスのローザンヌにあるIOC本部の外でも、活動家や一般市民がデモ行進を行ったという。

 

イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの国々は、2016年以降、100万人以上のウイグル人が投獄され、ウイグル女性に施された強制不妊手術や出産制限が、ジェノサイドに相当すると認定している。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Protesters denounce Winter Olympics with mock medals for China’s ‘record-breaking atrocities’(2/4)

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