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イスラエル軍が、ガザ南部で小麦粉を買う人々の列に空爆、多数が死傷

イスラエル軍が、ガザ南部で小麦粉を買う人々の列に空爆、多数が死傷
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イスラエル軍は12月9日も、ガザ地区全域に激しい攻撃を加え、多数の犠牲者が出ている。

 

「ジャバリアは墓場と化した」

 

12月9日の朝、ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプでは、イスラエル軍のドローン攻撃があり、3人のパレスチナ人が殺害された。

 

アルジャジーラの記者・Hani Mahmoud氏によれば、犠牲者は自宅から出て、近所で食料を探そうとしていたところ、ドローンの標的になったという。Mahmoud氏は、次のように述べている。

 

「彼らは即死した。遺体は今も路上にあり、攻撃現場に行って遺体を路上から撤去できる者は誰もいない。ジャバリアは墓場と化した」

 

ジャバリア難民キャンプはすでに65日間もイスラエル軍によって包囲され、何千人ものパレスチナ人が、食糧や水の供給を断たれ、飢えに苦しんでいるという。

 

北部の病院で電気・水の供給が停止

 

またガザ北部のカマル・アドワン病院では、イスラエルの砲撃と爆撃により、病院は深刻な被害を受け、電気、酸素、水の供給が停止したため、100人以上の患者の命が危険にさらされているという

 

病院には現在、集中治療室の6人と子供14人を含む112人の負傷者がいるが、病院付近での砲撃が続いているため、設備が修理できない状況になっているそうだ。カマル・アドワン病院の責任者、Hussam Abu Safia氏は、次のように語っている。

 

「状況は極めて危険だ。集中治療室には患者がおり、手術を待つ患者もいる。手術室にアクセスするには、電気と酸素の供給が回復して初めて可能になる」

 

イスラエル側は、病院に直接攻撃をしていないと主張しているが、12月6日には、病院の職員4人がイスラエル軍の攻撃により殺害されている。

 

ガザ地区南部・中部でも犠牲者

 

ガザ地区南部のラファでは9日、小麦粉を買うために並んでいた人々の列に、イスラエル軍が空爆を行い、少なくとも10人が殺された。

 

ガザ地区南部でも、人道支援物資の搬入が制限されているため、北部と同様に人々が飢えているという。

 

またガザ地区中部のブレイジ難民キャンプでも、イスラエル軍が住宅のビルを空爆し、少なくとも1家族9人が死亡。犠牲者のほとんどは、女性と子供だったと言われている。

 

Mahmoud氏によれば、この攻撃により、付近にあるアルアクサ病院には遺体や負傷者が運ばれてきたが、遺体安置所はいっぱいになり、収容するスペースもない状態だったという。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel strikes flour distribution line, kills 50 across Gaza(12/9)

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