発見されたアマダイの新種、映画『もののけ姫』の主人公に因んで命名
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中国で、アマダイの新種が確認され、スタジオジブリの映画の主人公に因んで、命名されたという。
遺伝子分析を行い、新種と特定
南シナ海海洋研究所と中国科学院、浙江大学、中国海洋大学の研究者らは先日、深海に生息するアマダイの遺伝子分析を行い、これが新種であることを発見したという。
またこのアマダイには頬の部分に赤い模様があったことから、研究者たちは映画『もののけ姫』の主人公「サン」に因んで、この魚を「Branchiostegus sanae」と命名した。
新しく発見されたこのアマダイは「Branchiostegidae科」に属し、一部の種は水面下600メートルの深さで見つかることもあるそうだ。
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新種が見つかることは珍しい
研究論文の筆頭著者であるHaochen Huang氏は、「サン」に因んで命名したことについて、次のように述べている。
「この映画(もののけ姫)は、人間と自然の複雑な関係を掘り下げ、両者の調和のとれた共存というメッセージを推進しています。この命名を通じて、そのメッセージを響かせたいと望んでいます」
実は深海に生息するアマダイは多様性に乏しく、Branchiostegidae科では31種、Branchiostegus属では19種しか記録されていないという。
また過去34年間で、Branchiostegus属の新種は3種しか特定されていないそうだ。
Huang氏も、「このグループで、特にBranchiostegus sanaeのように特徴的な新種が見つかることは、稀で幸運な出来事です」と述べている。(了)
出典元:BBC:Stripey-faced fish named after warrior princess San(2/11)