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全米で麻疹の流行、過去30年間、稀だった病気が拡大した理由とは?

全米で麻疹の流行、過去30年間、稀だった病気が拡大した理由とは?
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アメリカでは現在も各地で麻疹(はしか)の流行が続いており、警戒が呼びかけられている。

 

年間、数百人から今年は1300人が感染

 

そもそもアメリカでは1993年から2024年までの30年間、麻疹は比較的まれで、年間数百例程度にとどまっていたという。

 

しかし2025年1月から8月まで、テキサス州で麻疹が流行。また8月からはユタ州やアリゾナ州の州境でも流行が発生し、現在も続いている。

 

サウスカロライナ州では9月に流行が始まり、2026年1月に急増し、現在も蔓延が続いているそうだ。

 

アメリカ全土の保健当局は3月6日時点で、既に1300件の感染を確認しており、このペースでいくと、過去35年間で最多だった2025年の麻疹感染者数、2283人を上回る見込みとされている。

 

流行の原因はワクチン接種率の低下

 

麻疹のウイルスは空気感染で広がり、新型コロナウイルスよりも遥かに感染力が強く、特効薬もなく、ワクチン接種が唯一の治療法となる。

 

そして12カ月間、麻疹の感染が継続的に発生していない国は、麻疹を撲滅したとみなされ、アメリカも2000年にこの認定を受けていたという。

 

しかしワクチン接種率の低下により、撲滅されたはずの麻疹が再び流行しはじめた。

 

そもそもアメリカの人口の約90%が、麻疹やおたふく風邪、風疹の予防に効果的なMMRワクチンを接種しているという。

 

しかし接種率は地域によって差があり、60%を下回っている地域もあるそうだ。

 

また2019年から2020年頃以降、全体の接種率は、集団免疫に必要な95%を下回っていたという。集団免疫は、ワクチンを接種していない地域での、流行を防ぐためにも重要とされている。

 

2025年には3人が麻疹で死亡

 

現在、アメリカで流行している麻疹は、深刻な健康被害をもたらす形で再流行している。

 

2025年には、アメリカで3人が麻疹で死亡。また同年には、確認された麻疹患者2283人のうち、11%が入院を要するほど重症化したそうだ。

 

麻疹から回復した人も、肺炎(死に至る場合もある)や脳炎(脳の腫れにより難聴や知的障害を引き起こす可能性がある)などの合併症を発症することがある。

 

また、ウイルスは免疫系にも影響を与え、過去に感染したことのある病気も含め、長期的に他の感染症にかかりやすくなる可能性もあるという。(了)

 

出典元:Livescience:Measles’ resurgence in the US is a grim sign of what’s coming(3/15)

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