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ヨーロッパ諸国、ホルムズ海峡への艦船派遣を拒否、トランプ氏は不満を表明

ヨーロッパ諸国、ホルムズ海峡への艦船派遣を拒否、トランプ氏は不満を表明
X_Global Insight Journal

アメリカのトランプ大統領は、イギリスやフランス、NATO、日本などにホルムズ海峡を解放させるために、艦船の派遣を要求したが、ヨーロッパの国々は拒否した。

 

「これは我々の戦争ではない」

 

フランスはすでに、ホルムズ海峡への艦船派遣を拒否していたが、3月16日にはドイツ政府も海峡再開に向けた取り組みを含め、いかなる軍事活動にも参加しないことを表明。ドイツのボリス・ピストリウス国防相も、次のように述べた。

 

「これは我々の戦争ではないし、我々が始めたわけでもない。強大なアメリカ海軍が単独で対処できないのに、ドナルド・トランプ大統領は、ホルムズ海峡で数隻のヨーロッパのフリゲート艦に対して、一体何を期待しているのだろうか?これが、私が自問自答している疑問だ」

 

イギリスのキア・スターマー首相も、「より広範な戦争に巻き込まれることはない」としつつ、「実行可能な計画」に取り組んでいると発言。あらゆる行動の可能性を排除しなかったものの、「できるだけ多くのパートナーとの合意が必要だ」と述べた。

 

イタリアのAntonio Tajani外相も3月16日、「外交が優先されるべきだ」と述べ、イタリアはホルムズ海峡にまで拡大可能な海軍作戦には関与しないと明言した。

 

トランプ氏は、NATOにもホルムズ海峡の警備任務を要請し、もし協力しなければ、「NATOの将来にとって非常に悪い結果になるだろう」と警告していた。

 

しかし3月16日に会合を開いたEU外相らも、紅海における護衛作戦「アスピデス」の任務範囲を拡大しないことを決定。

 

EUの外交政策責任者であるカヤ・カラス氏は、ホルムズ海峡の安全確保を支援するために、「アスピデス」作戦の任務を変更する提案は、加盟国からほとんど支持を得られなかったと明らかにした。

 

「アスピデス」作戦の司令部を置くギリシャも3月16日、ホルムズ海峡での軍事作戦には参加しないと表明した。

 

トランプ氏は各国への不満を表明

 

これらの反応に対して、トランプ氏は不満を表明。特にイギリスが中東への艦船派遣要請を拒否したことなどについて、「ハッピーじゃない」とし、イラン戦争へのイギリスの対応に「非常に驚いている」と述べた。

 

またトランプ大統領は、ホルムズ海峡を経由して石油の多くを輸入している日本、韓国、中国といった国々は「私に感謝すべきだ」と発言。「感謝するだけでなく、我々を支援すべきだ。驚くべきは、彼らが乗り気でないことだ!」と不満を漏らした。

 

さらにトランプ氏は、ホルムズ海峡の再開に向けてアメリカを支援することに同意した国々を、「間もなく」発表すると述べた。

 

一方、イランとの戦争の終結について、トランプ氏は記者団から「今週中に戦争を終結できるか」と問われ、曖昧な返答に終始。「そうは思わない。だが、間もなく終結するだろう。長くはかからない。終結すれば、世界ははるかに安全になる。間もなく終結する」と発言した。

 

欧州がイスラエルの地上侵攻に懸念

 

一方、イスラエル国防軍(IDF)は3月16日、レバノン南部の「ヒズボラ」の拠点に対して、「限定的かつ標的を絞った」地上作戦(地上侵攻)を開始したと発表した。

 

これに対し、イギリスやフランス、ドイツ、カナダ、イタリアの首脳は、イスラエルの地上侵攻について、「深刻な懸念」を表明する共同声明を発表。イスラエルによる大規模な地上攻撃は壊滅的な人道的影響をもたらすと警告し、紛争が長期化する可能性があると非難した。

 

その上で、首脳らはイスラエルとレバノンの代表者に対して、持続可能な政治的解決策を交渉するために、有意義な対話を行うよう求めたという。

 

イスラエルの攻撃によりレバノンでは少なくとも850人が死亡、そのうち少なくとも107人が子供とされ、また100万人以上の住民も避難を余儀なくされている。(了)

 

出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Trump vents frustration with allies over strait of Hormuz; Iran denies report of direct contact with US(3/16)

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