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イスラエル軍がレバノン領内深くまで侵攻、各国が懸念を表明

イスラエル軍がレバノン領内深くまで侵攻、各国が懸念を表明
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イスラエル軍は停戦中であるにもかかわらず、レバノン領内深くまで侵攻し続けている。

 

レバノン南部の城を占領

 

イスラエル国防軍(IDF)は、シーア派組織「ヒズボラ」に対する作戦で、すでにレバノン南部のリタニ川までの地域を支配下に置いており、現在は北へ約6マイル(約10km)離れたザフラニ川に向けて進軍している。

 

このようにレバノン領内深くまで侵攻するのは26年以上ぶりとされ、5月31日には「Beaufort城(別名:Qalaat al-Shaqif)」を占領したと明らかにした。

 

この城は、イスラエル軍が1982年から2000年までレバノン南部を占領していた際に、拠点として使用していた場所とされている。

 

イスラエルのネタニヤフ首相は、さらにレバノン南部への攻撃拡大を指示しており、イスラエル軍はレバノン南部の経済と文化の中心地である、Nabatieh市を包囲する態勢を整えているという。

 

一方、「ヒズボラ」側も、イスラエル軍に対して攻撃を加えており、5月31日にはイスラエル北部の町、Beit Hillelに対してドローン攻撃を行い、少なくとも4人が負傷した。

 

仏、英、独、カタールも非難

 

フランスのジャン=ノエル・バロー外相は、レバノンにおけるイスラエルの軍事作戦を容認できないとして、6月1日に国連安全保障理事会の緊急会合を開くよう要請。「レバノンにおけるイスラエル軍の作戦の長期化と、レバノンの領土深くを占領することは、いかなる理由があっても正当化できない」と非難した。

 

イギリスの中東・北アフリカ担当大臣、ハミッシュ・ファルコナー氏も、「レバノンにおける継続的なエスカレーションは外交努力を阻害し、民間人に容認できない影響を与えている。イスラエルの紛争拡大は停止すべきだ」と警告した。

 

またドイツのJohann Wadephul外相も声明で、イスラエルがレバノン領内深くに侵攻していることは「深刻な懸念」であるとし、すべての当事者に敵対行為の停止を求め、次のように述べた。

 

「イスラエル軍によるレバノン南部へのさらなる進攻は、深刻な懸念材料である。これ以上のエスカレーションは、既に緊迫している状況をさらに悪化させ、レバノン国内で新たな避難民の発生を招くだろう」

 

中東のカタール政府も、イスラエルによるレバノンへの攻撃継続と、南部における地上作戦の拡大を非難。この作戦は深刻なエスカレーションであり、国際法違反だと指摘している。

 

「イメージの勝利」に過ぎない

 

イスラエル・オープン大学軍民関係研究所所長のヤギル・レヴィ教授は、イスラエル軍の進軍は「イメージの勝利」に過ぎないとの見方を示し、次のように述べている。

 

「今回の占領は、イスラエルが勝利していないという認識が強まる世論の中で、成果を誇示しようとする試みだ。(イスラエルの)北部地域では抗議活動が拡大し、兵士がドローン攻撃に対して脆弱であることについて、軍内部から批判が出始めている。ヒズボラは依然として健在であり、武装解除に向けた現実的な計画は存在しない」

 

イスラエル政府や軍司令官らは、アメリカとイランとの合意によって新たな制限が課されたり、現在の攻勢が停止されたりする前に、「ヒズボラ」にできる限りの損害を与えたいと考えているという。

 

そのイランとの和平合意について、アメリカのトランプ大統領は、5月29日に行われた閣僚レベルの会合において、合意内容の複数の修正を求めたと言われている。

 

またトランプ大統領は、テレビのインタビューで、イランとの「非常に良い」合意に近づいているとしながらも、「合意を急ぐつもりはない」とも述べたそうだ。

 

レバノン保健省は5月31日、3月2日以来、イスラエル軍の攻撃により、これまでの死者が3412人、負傷者が1万269人に上ったと発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel seizes strategic castle in deepest incursion into Lebanon in 26 years(5/31)

出典元:Aljazeera:Iran war live: Iran says US talks continue; Israel expands Lebanon invasion(5/31)

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