米軍が貨物船への攻撃に対し報復、イラン南部への空爆を実施

アメリカ軍は6月26日、貨物船への攻撃に対する報復として、イラン南部への空爆を行ったと明らかにした。
トランプ氏が報復を示唆
6月25日、ホルムズ海峡のオマーン側の沖合を航行していた貨物船が、イラン軍のドローンによる攻撃を受けて損傷した。
これを受け、アメリカのトランプ大統領は、「停戦合意に対する愚かな違反」と非難。イランへの報復を示唆した。
その後、アメリカ中央軍は、イランに対する空爆を実施したと発表。26日にはSNSに、次のように投稿した。
「イランが6月25日に、貨物船『M/V Ever Lovely』をドローンで攻撃したことを受け、アメリカ軍機はイランのミサイル・ドローン貯蔵施設と、沿岸レーダー施設を空爆した。イラン軍による商船への不当な攻撃は、明らかに停戦協定違反である」
イランのメディアも、南部のシリク島で爆発音が聞こえたと報じている。
イスラエルとレバノンが合意
一方、アメリカのワシントンD.C.では、イスラエルとレバノンとの間で、停戦に向けた枠組み合意が成立した。
アメリカのルビオ国務長官は、この合意を賞賛し、「レバノンの主権回復とヒズボラの武装解除・解体に向けた、明確かつ体系的なプロセスを確立するものだ」と発言。レバノン軍に3000万ドル(約49億円)以上を提供する用意があるとも述べた。
しかし、このような交渉はこれまで何度も行われてきたが、イランが支援する「ヒズボラ」が参加しておらず、イスラエル側も攻撃を続けてきた。また武装解除を含むこの合意は、「ヒズボラ」の同意なしには履行できない、との見方も出ている。
「ヒズボラ」のHassan Fadlallah議員は、この合意がイスラエルの利益にしかならないと批判。次のように警告した。
「レバノン政府が進めている道は、一方的で不当な譲歩に等しく、国を弱体化させ、イスラエルの利益に資するだけだ。この合意は、危険な国内分裂を引き起こす恐れがある」
イスラエル軍がレバノン南部を空爆
イスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、6月26日には再び、レバノン南部への攻撃を行った。
26日にはレバノン南部、ナバティエ地区の町、Mayfadounでイスラエル軍の空爆が行われ、2人が死亡、1人が負傷したという。
また26日の朝にも、レバノン南部の町、Nabatieh al-Fawqaで、イスラエル軍の空爆が実施された。
イスラエル軍はナバティエ地区にある、マルカバ市で軍事作戦中に家屋をブルドーザーで破壊し、放火したとも報じられ、空爆の実施を示唆するよう、al-Mansouriの町に、住民退去命令のビラを散布したという。
さらにイスラエル軍は26日、レバノン南部の「安全保障地帯」付近で、武器を移送していたヒズボラのメンバー7人を殺害したと発表した。
ガザ地区へも攻撃を継続
イスラエル軍は、停戦中であるにも関わらず、ガザ地区へも攻撃を続けており、26日にはガザ市北部の地域が攻撃され、パレスチナ人1人が死亡、数人が負傷したという。
またイスラエル軍は、ガザ地区中部のマガジ難民キャンプ内で車両を爆撃し、3人のパレスチナ人が殺害された。(了)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Israel, Lebanon sign ‘framework agreement’ after US talks(6/26)

























