スペインとフランスで大規模な山火事、20万人以上が避難

スペインとフランスで大規模な山火事が猛威を振るい、20万人以上が避難または外出制限を命じられた。
フランスでは「村ごと」避難を要請
フランス南西部では、大西洋沿岸で「特に激しい」山火事が発生し、フランス南西部のジロンド県によると、キャップフェレ半島全域の山火事から逃れるため、2日間で11万人以上が避難したという。
その中には、キャンプ場や貸別荘に滞在していた数千人の観光客も含まれており、ジロンド県は住民に対し「村ごと」避難するよう命じたそうだ。
この山林火災は、フランス南西部のジロンド県、ボルドーの西約40kmにあるSaumos村近郊の松林の密林で発生。これまでに、1万9000ヘクタール以上の森林を焼き尽くしたと考えられている。
死傷者は報告されていないが、複数の家屋が炎に包まれたそうだ。ジロンド県では、800人の消防士と4機の消火飛行機が火災の鎮圧に当たっているものの、状況は依然として「不利」で、火災はまだ収束していない。
フランスでは5月以降、ほぼ立て続けに3回の熱波に見舞われており、異常気象がより頻繁かつ極端になり、数千人の超過死亡者、水路の蒸発、山火事の拡大を引き起こしている。
Fast-moving wildfires in southern France forced more than 10,000 people from their homes and campsites near the Atlantic coast, with military personnel assisting firefighters to contain the blaze https://t.co/8gQHkOp8GB pic.twitter.com/Cdblu52PTb
— Reuters (@Reuters) July 23, 2026
スペインは国家非常事態を宣言
またスペイン政府は7月24日、マドリード郊外で発生した2つの大規模な山林火災が合わさり、さらに3つ目の火災が合流寸前となったことを受け、山火事による初の国家非常事態を宣言した。
マドリード州知事のIsabel Díaz Ayuso氏は、「これはこの地域の史上最悪の山火事だ」とし、「前例のない状況、つまり極めて高い気温と容赦のない強風という最悪の事態だ」と述べた。
スペイン気象庁(Aemet)によると、7月23日にはスペイン南部のムルシア州にある町、Ciezaで44.7℃の記録的な高温が観測されたという。
7月22日には、スペイン南部の都市、アルバセテや中部の都市、アビラ、西部の都市、テルエルでも42℃を観測。7月の最高気温の記録を更新した。
フランス政府とスペイン政府は、壊滅的な山火事の状況を踏まえ、EUに支援を要請した。
地中海も海洋熱波に襲われ、地中海監視システムは、海面面積の80%に影響を与えていると報告している。
欧州森林火災情報システム(EFFIS)が7月22日に発表したデータによれば、EUにおける火災の深刻度は増しており、7月22日までに焼失した面積は、過去20年間の平均の約2倍に達したという。
そもそもヨーロッパは世界の平均の約2倍の速さで温暖化が進んでおり、科学者たちは気候変動が、より頻繁かつ極端な気象現象を引き起こしていると指摘している。(了)
出典元:The Guardian:Thousands flee wildfires in France as temperatures reach extreme levels in southern Europe(7/23)
出典元:The Guardian:More than 200,000 people flee or lock down as wildfires sweep France and Spain(7/24)

























