ニューヨーク州の高校にロボットの先生を導入する計画、批判を浴びて中止へ

ニューヨーク州のある学区が、教育関係者や地域住民からの強い反発を招き、高校へのヒト型ロボット導入計画を撤回した。
「サリー」という名のヒト型ロボット
サラマンカ・シティ・セントラル学区は先日、サラマンカ高校に、先生として「サリー」という名のヒト型ロボットを導入すると発表していた。
このロボットは、カナダのトロントに拠点を置くテクノロジー企業「Realbotix」社が開発したもので、この試験的導入計画は、ロボットの自然な会話、表情、リアルタイムのインタラクションを通して、魅力的で実践的な学習体験を提供することを目的としていたという。
また「Realbotix」社は以前発表されたプレスリリースで「このロボットは、生徒の参加を促し、最新技術への接触の機会を提供する」とも述べていた。
しかしこの計画は、教育関係者や地域住民からの強い反発を招いた。
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セックスドール製造会社を買収
サラマンカ・シティ・セントラル学区は、ニューヨーク州北部のセネカ族居留地に位置し、多くのネイティブアメリカンが暮らしているという。
また「Realbotix」社は約2年前、ラスベガスに拠点を置くセックスドール製造会社「Simulacra」社を買収していたそうだ。
ニューヨーク州教職員組合(NYSUT)も、高校生がヒト型ロボットに教わるという計画を非難。同組合のメリンダ・パーソン会長は7月23日の声明で、次のように述べていた。
「セックスドール関連企業が製造したロボットが、教室にあるべきではありません。生徒たちに必要なのはロボットではありません。生徒たちに必要なのは、思いやりのある大人との真の人間関係です」
「ネイティブアメリカンを実験台に」
サラマンカ教員組合の会長であり、同高校の教師でもあるレイシー・ピルブラッド氏も、次のように懸念を示した。
「サラマンカ教員組合全体として、Realbotix社の背景を懸念しています。導入されるソフトウェアのセキュリティ、データの保存方法、収集方法、そして録音機能について非常に懸念しています」
他の教育関係者も、ネイティブアメリカンの生徒が多い学校で、なぜこの試験的プログラムが開始されるのか疑問を呈している。サラマンカ高校の代用教員であるシエラ・メイ・エイブラムス氏も、次のようにメディアで批判した。
「ニューヨーク州はおろか、全米の学校の中で、彼らはまたしてもネイティブアメリカンの子供たちを実験台にすることを選んだのです」
サラマンカ・シティ・セントラル学区は7月24日、SNSへの投稿で、ロボットの教師を導入する計画を一時停止すると発表、次のように述べた。
「ニューヨーク州教育局と、生徒のデータプライバシーに関する協定の強化に取り組み、地域社会や関係者との協議を継続する間、Realbotix社との試験的プロジェクトを、一時停止します」(了)
出典元:The Guardian:New York school district halts plan to use humanoid robot amid backlash(7/27)


























