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国連、トランプ政権によるカリブ海などでの船舶攻撃を、「人道に対する罪」と断定

国連、トランプ政権によるカリブ海などでの船舶攻撃を、「人道に対する罪」と断定
X_U.S. Southern Command

国連人権理事会の特別報告者は、トランプ政権が太平洋とカリブ海を航行する船舶に対して、攻撃を加えていることを痛烈に批判した。

 

「人道に対する罪、殺人罪に該当」

 

2025年9月以降、トランプ政権は、アメリカへの麻薬密輸を阻止するという名目で、太平洋とカリブ海を航行する船舶に対して、攻撃を続けてきた。

 

これらの攻撃は66件行われ、すでに230人以上が死亡しており、直近では、9月19日にカリブ海で4人が殺されたという。

 

国連人権委員会の特別報告者であるベン・ソール氏は9月20日、公開されたブリーフィングノートの中で、次のように述べた。

 

「これらの攻撃は、連続的な超法規的殺害に加え、生命権の侵害であり、国家または個人の自衛、国際人道法、国際海洋法、麻薬取締条約、国際テロ対策法の下でも正当化されない。報告されている68件の攻撃で223人が死亡したことは、国際法の下で人道に対する罪、すなわち殺人罪に該当すると信じるに足る十分な根拠がある」

 

自衛には当たらない

 

9月19日の攻撃を行ったアメリカ南方軍は、動画を投稿し、「カリブ海における麻薬密輸ルート沿いで活動していた高速艇に対し、致命的な攻撃を実施した。確認された情報によると、当該船舶は麻薬密輸に積極的に関与していた。作戦により、麻薬テロリスト4名を殺害した」と主張した。

 

しかしアメリカ軍はこれまでも、犠牲者の身元を公表せず、麻薬密輸への関与を裏付ける情報の証拠も明らかにしていない。

 

しかもトランプ大統領は、「指定テロ組織(麻薬組織)に対する自衛」と述べ、この攻撃を正当化し続けている。

 

ベン・ソール氏は報告書の中で、「乗組員は軍事的に武装しておらず、アメリカに対する軍事攻撃を行う意図と能力も持っていなかった。攻撃を受けた船舶と乗組員がテロ組織に指定されている犯罪グループのメンバーであったと仮定しても、彼らはアメリカに自衛権を発動させるような、『武力攻撃』を行っていない」と断じた。

 

トランプ大統領は最近、船舶攻撃により、アメリカに海路で流入する違法薬物の97%が阻止されたと主張したが、入手可能なデータによると、これらの攻撃はアメリカへのコカイン流入量に何ら影響を与えていないという。

 

またジャーナリストや人権団体は犠牲者の一部を特定することに成功しており、多くの場合、船に乗っていた人物は犯罪組織と無関係で、また犯罪行為への関与が疑われたとしても、せいぜい密売組織の末端メンバーだったそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:US strikes on alleged drug boats may constitute ‘crimes against humanity’, UN expert says(9/21)

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