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中東地域からの原油輸出量、イラン戦争前の水準にほぼ回復

中東地域からの原油輸出量、イラン戦争前の水準にほぼ回復
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中東地域から出荷される原油の輸出量が、全体でイラン戦争前の水準に戻りつつある。

 

9月には日量1650万バレルを輸出

 

国際貿易情報会社「Kpler」のデータによると、9月には少なくとも日量1650万バレル(bpd)が中東地域から輸出され、イラン戦争前の平均値に匹敵したという。

 

この数字は、イラン戦争勃発直後の3月の月間平均値を、日量1050万バレルも上回っているそうだ。

 

2月28日にアメリカとイスラエルがイランを攻撃して紛争が始まって以来、ホルムズ海峡を通るタンカーなどが激減。その代わり、紅海やオマーン湾を経由して、原油の輸送が行われてきた。

 

サウジアラビアは湾岸地域で産出された原油を、東西に伸びるパイプラインで西側に運び、紅海に面したヤンブー港から出荷。アラブ首長国連邦も現在、パイプラインで、オマーンへ原油を運んでいる。(サウジアラビアのパイプラインは、「フーシ派」の攻撃で被害を受けたが、9月下旬には操業を再び開始した)

 

そして現在、中東地域の原油の約40%が、ホルムズ海峡を経由せずに輸送されているという。イラン戦争が始まる前、ホルムズ海峡を経由せずに輸送された割合は、わずか17%だったとされている。

 

ホルムズ海峡を通過するタンカーも増加

 

またホルムズ海峡を通過するタンカーも増えており、海難事故などで使用される非常用通信機器「衛星トランスポンダー」をオフにした超大型原油タンカー(VLCC)が、アメリカ軍に護衛されながら通過しているという。

 

また積み荷は、通常オマーン沖またはアラブ首長国連邦のフジャイラ沖などの外洋で、別のタンカーに積み替えられているそうだ。実際、8月にホルムズ海峡を通過した原油の70%以上が、タンカーを乗り換えて運ばれたと言われている。

 

しかしホルムズ海峡周辺を航行する船舶への脅威は依然として存在しており、9月29日にもリベリア船籍のタンカー3隻が、飛翔体による攻撃を受けたという。

 

原油価格は高水準で推移

 

このようなリスクは原油価格に織り込まれており、全体の輸出量が増えたとはいえ、原油価格は高水準で推移。ブレント原油価格は10月1日、一時1バレル100ドルを突破し、3%上昇して101ドルになったという。

 

またディーゼルなどの石油精製品の供給は依然として制約されており、「Kpler」のアナリストは「ディーゼル燃料が最も大きなリスクを抱えている」と述べ、ホルムズ海峡を経由して輸送される石油精製品の量が、イラン戦争前の20%未満にまで減少していることを明かにした。

 

実際、イラン戦争前は石油精製品の輸送量が、7日間平均で日量360万バレルだったのに対し、9月28日時点では、日量67万7000バレルしかないと記録されている。

 

海運専門誌「ロイズ・リスト」のリチャード・ミード編集長は「石油の流れが回復したのは、市場参加者が運航の複雑化とコスト増を受け入れたからだ。しかし、根本的な脅威は依然として存在している」と述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Crude oil exports from strait of Hormuz largely return to pre-war levels(10/1)

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