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創造性は大人になるにつれて衰えるという考え方、誤解である可能性

創造性は大人になるにつれて衰えるという考え方、誤解である可能性
flickr_Amanda Sicard

子供は大人よりも創造的であると広く考えられているが、そこに疑問を投げかける、ユニークな研究が行われた。

 

子供と20代の大人を比較

 

この研究を共同で行ったのは、オーストリアのグラーツ大学、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学(UCLouvain)、アメリカのイェール大学の研究者たちだ。

 

研究者らは、4歳から7歳までの未就学児92人と、主に20代の大人70人に、3つの課題に取り組んでもらったという。

 

1つ目の課題は、3分間で缶の創造的な使い方をできるだけ多く考えること。2つ目は、時間制限なしで、好きなものを何でも描くこと。3つ目は、8分以内に想像上の動物を描くことだ。

 

その後、審査員は独創性、有用性、そして全体的な創造性に基づいて、課題を評価。また参加者には、各課題をどれだけ楽しんだか、どれだけ意欲と自信を感じたか、そしてどれだけ不安を感じたかについても評価してもらった。

 

その結果、審査員は、特に明確な目標と時間制限が設定されている場合、大人の作品は子供の作品よりも独創性、有用性、創造性に優れていると結論付けた。

 

子供たちは自信を持ち、楽しむ

 

一方、子供たちは課題を完了した時、より自信を持ち、意欲的で、不安を感じなかったと報告。逆に大人たちは、子供たちよりも自信を持てず、あまり楽しんでいなかったそうだ。

 

オーストリア・グラーツ大学の研究主任であるマティアス・ベネデク博士によれば、子供たちは内発的な動機で課題に取り組み、遊びの過程を楽しむのに対し、大人は目標や目的に重点を置きすぎるため、楽しみが制限されるという。

 

その結果、子供たちはより多くの実験を行い、失敗を過程の一部として捉えるのに対し、大人は他人の評価を気にし、斬新なアイデアを試す前に却下してしまうことが多いそうだ。ベネデク博士は、次のように指摘している。

 

「大人は子供を上回り、より高い創造的潜在能力を示しましたが、自信ははるかに低いものでした。自分の独創的なアイデアが却下されることに、大人が何故、これほど不安に感じるのか、その理由を探る必要があります」

 

大人は創造性ではなく、自信を失う

 

もっとも今回の研究では、わずか2つの年齢層の比較に基づいているため、加齢が創造性に与える影響について結論を出すのは難しい。

 

ただベネデク氏らは、大人になるにつれて創造性が衰えるという考えは誤解であると指摘。むしろ「大人が創造性を失うのではなく、創造性の発揮への『自信』を失うのです」と語っている。

 

この研究論文は、10月21日に科学誌「Plos One」において発表された。(了)

 

出典元:The Guardian:Do people become less creative as they get older? Research makes surprising discovery(10/21)

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