もったいない!ルーブル美術館に飾られた紙のアート作品、来館者が歩いてビリビリに
フランスのルーブル美術館で展示されていた紙のアート作品が、来館者が歩くことでビリビリにされてしまった。
谷間からピラミッドが突き出す風景
この作品は、ルーブル美術館にある「ガラスのピラミッド」が作られ30年目を記念して制作されたもの。
フランス人アーティストのJames Reneさん(JR)が、400人のボランティアと一緒に、美術館中庭の地面に2000枚のシートを並べ、ピラミッドがまるで谷の中にあるような風景を作りだしたという。
Team work @museelouvre ! Everyday hundreds of volunteers come and help to realize the biggest pasting – follow the live feed on Facebook or come see us at the Louvre till Sunday ! #JRauLouvre pic.twitter.com/eshDIBAmPg
— JR (@JRart) March 28, 2019
I finished this one for you Agnès Varda, you loved people, pasting and illusion … ❤
I am sure you can see it. I did something that can be seen from the sky. Promised, I didn’t know that it was for you pic.twitter.com/U5b29GMWJI— JR (@JRart) March 30, 2019
Can’t believe this happened 👀 merci @museelouvre ! #JRauLouvre pic.twitter.com/mPC4Hw2Wlt
— JR (@JRart) March 31, 2019
その広さはなんと1万7000平方メートル。しかし先週の土曜日、開館してから数時間のうちに来館者が歩くことによって、ビリビリに破けてしまったそうだ。
This project is also about presence and absence, about reality and memories, about impermanence. pic.twitter.com/ic1vlqXjvG
— JR (@JRart) March 31, 2019
3年前も見事な作品を手掛ける
これに対しある美術愛好家は「JRのアート作品は、予想したよりも儚かった」とツイート。またある人は「ルーブル・ピラミッドの30周年記念の今日、最悪の経験に失望した」と投稿した。
またJRさんも次のようにツイートしている。
「糊付けられた時、作品は生命を与えられた。太陽が軽い接着剤を乾かし、その上を人々が歩くことで、脆い紙の断片が引き裂かれてしまった。このプロジェクトは存在と非存在、現実と記憶、永久ではないことを表すものだった」
JRさんは3年前、このピラミッドを覆い、巨大で見事なトロンプルイユ(だまし絵)を製作したこともあるという。
こちらの作品も見事だが、今回の作品も素晴らしく、JRさんも非常に残念な思いをしたに違いない。(了)
出典元:BBC:Louvre’s giant paper artwork shredded in hours by visitors’ footsteps(4/1)
出典元:The Guardian:Visitors shred artist’s huge Louvre paper artwork in one day(3/31)