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ロシアで召集された男が徴兵官に発砲、自分の体に火をつける者、抗議デモも相次ぐ

ロシアで召集された男が徴兵官に発砲、自分の体に火をつける者、抗議デモも相次ぐ
Twitter/IanMatveev

ロシア国内では、人々が動員令に反発し、発砲事件や放火、デモなどが相次いでいるという。

 

イルクーツク州で将校が撃たれる

 

シベリアのイルクーツク州にある人口約8万5千人の町ウスチ・イリムスクでは、徴兵将校が銃撃された。

 

SNSに投稿された動画には、登録事務所内で、召集候補者が部屋から逃げ出す中、将校が迷彩服を着た男に至近距離から撃たれる瞬間が映っていた。

 

 

将校はその後、病院へ運ばれたが重体とされ、危篤状態にあるとも言われている。

 

目撃者によると、男は徴兵将校が「ウクライナに行って戦え」と激励をした後に銃を発砲したという。また男は「誰も戦争には行かない。さあ、みんな家に帰ろう」と叫んだと言われている。

 

自分の体に火をつけて抗議

 

一方、モスクワ南東のリャザン州の州都・リャザンでは、ある男性が「ロシアのウクライナ戦争に参加したくない」と叫びながら、自分の服に火をつけたという。

 

 

その後、医療用毛布をかぶった男性が警察官に連行される映像も投稿されているそうだ。

 

 

また軍の登録事務所への放火なども行われているとの情報もある。下の動画はロシア南部のヴォルゴグラード州で撮影されたものと考えられるが、日時は明らかになっていない。

 

ダゲスタン共和国で激しい抗議デモ

 

ロシア南部のダゲスタン共和国の主要都市では9月25日、激しい抗議デモが行われた。

 

ここには少数民族が多く住み、これまでも不釣り合いなまでに多くの若者がウクライナで戦うために送られ、死んでいったと言われている。

 

ダゲスタンの首都、マハチカラでは住民が警察など治安当局に立ち向かう様子がSNSにも投稿されている。

 

 

下の動画は逃げる警察官を住民らが取り押さえようとする場面。

 

 

他の場所では警察などが抗議デモの参加者に対して、警棒などを振り回し、スタンガンを使ったり、小銃を空に向かって発砲したりしたとの報告もある。

 

またロシアの治安当局が、若いチンピラなどを雇い、抗議デモに参加している人を殴り、分散させようとしたという。

 

訓練なしに直接最前線へ送っている?

 

ウクライナ軍の参謀本部によれば、ロシアで大量動員された兵士の一部は、訓練なしに前線に直接送られているという。

 

またロシアが占領しているクリミア半島で新たに徴兵された者や、ここ数日召集令状を受け取ったルハンスク州の兵士など、親ロシア派占領当局によって最近動員された者も前線への準備を進めているそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia: man shoots officer drafting residents for war in Ukraine(9/26)

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