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中国当局がラップ歌手を番組に出演させない方針、反体制文化を警戒か

中国当局がラップ歌手を番組に出演させない方針、反体制文化を警戒か
YouTube/88rising

中国政府は23日までに、ヒップホップ文化は低俗だとして、ラップ歌手らをテレビやラジオ番組に出演させない方針を示した。

 

ヒップホップの大衆への浸透を警戒か

 

共同通信によれば、中国のメディアを管理する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が最近「入れ墨のある芸能人、(ラップを含む)ヒップホップ文化、不健全な文化は番組で扱わない」よう関係機関に求めたという。

 

これは人気曲の薬物使用に関する歌詞が問題視されたことが直接のきっかけだが、「体制批判に結び付きやすいヒップホップ文化が大衆に浸透することを警戒したとみられる」と伝えている。

 

人気ラッパーが番組から姿を消す

 

またAFPによればこれに先立ち、すでに中国で人気の音楽コンテスト番組に出演していたあるラップ歌手が突然降板させられる事態が発生しているという。

 

ヒップホップが中国のカルチャーシーンに登場したのは最近だが、地元出身のヒップホップアーティストは着実にファンを獲得しているそうだ。

 

さらにその才能を知らしめる機会となるリアリティー音楽コンテスト番組が注目を集めたことで、ここ1年で非常に人気が高まっていたとか。

 

しかし先週になって、中国政府が国内の各放送局に出したとされる「入れ墨があるアーティスト、ヒップホップ音楽」に加え、「中国共産党の中核的な価値観や倫理観に矛盾するパフォーマー」の出演禁止令が、ソーシャルメディア上で拡散。

 

中国版ツイッターの「ウェイボー」に400万人近いフォロワーを持ち、人気リアリティー音楽番組「シンガー」に出演していたラッパーの「GAI」さんは、19日の放送から突然姿を消したそうだ。

 

このことを受け、ネット上ではGAIさんがこの新規制の犠牲になったのではないかとの推測が広まり、ネットには「これはヒップホップが今後禁止される兆候だ」というコメントも寄せられていたとか。

 

昨年から不適切な表現が問題に

 

日刊スポーツによれば、中国では昨年末ごろから、人気ラップ歌手の男性の曲に「白い粉末を並べておく」「恥知らずのくそ女」など薬物使用や女性蔑視の表現があるとして、インターネット上で攻撃対象となったという。

 

そして今年に入り、共産党機関紙の人民日報や国営メディアも「青少年に悪影響を与えている」と一斉に批判を開始。男性は「今後は社会的な責任感を高めていきたい」と謝罪し、作品のネット配信も停止されたそうだ。

 

騒動を機に他の歌手の「不適切な」表現も次々と批判の対象となった。関係者によると、当局の意向を受け、ラップ歌手の出演を見合わせるテレビ局も出てきているという。

 

中国の芸能関係者は「中国では自由な批判が許されない。党が思想をコントロールする中、大衆の不満を体現するヒップホップ文化が根付くのは難しい」と指摘している。(了)

 

 

出典元:AFP:中国でヒップホップ禁止令? 人気番組からラッパーが突如降板(1/23)

出典元:共同通信:中国、ラップ禁止令 反体制文化を警戒か(1/23)

出典元:日刊スポーツ:中国政府がラップ歌手締め出しへ、大衆に浸透警戒か(1/23)

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