蝉の声を4時間聴いていた中国人学生、その後耳が聴こえなくなる

中国の18才の男子学生が、数時間にわたって蝉の声にさらされた結果、聴力障害を負った。幸いにも後日回復はしたものの、自然の音は健康に無害だと思っていた多くの人が驚き、中国のSNS上で、この一件が注目を集めているそうだ。
森林でのキャンプ中に
中国浙江省寧波市に住むYangさん(18才)は、先月の初め、近隣の森でキャンプをしていた。彼の周囲では夥しい数の蝉が鳴いていたが、正午頃に、その声が特に大きくなったという。
耳栓などは用意していなかったので、彼はそのまま4時間ほど、うるさい蝉の声に晒されながら過ごした。すると夕方頃、耳の奥が腫れて詰まったような感じになり、耳鳴りがして、鳥の声やスマホの通知音が聴こえなくなっていたとのこと。
聴こえないのは高音だけだったが、そのうち完全に聴力を失うのではないかと恐れた彼は、すぐに病院へ行った。
病院での検査の結果、両耳の内部の腫れを原因とする一時的な聴力障害との診断。腫れを抑える薬の処方と、大きな音を2週間ほど避けることで、彼の聴力は完全に回復したと報告されている。
多数の蝉の合唱は危険
Yangさんを診察した宁波大学附属第一病院のLi Ji氏は、「多くの人が自然界の音は耳に無害だと思っているが、それは誤りです」と言う。
蝉は世界で最もうるさい昆虫として知られている。1匹の蝉の鳴き声であれば、音の大きさが70デシベルを超えることはなく、聴力にダメージを与えることはほとんどない。だが、多数の蝉が合唱した場合、聴力障害が生じる85デシベルを超えることがある、とJi氏は話す。
さらにJi氏はこう続ける。「聴覚を司る器官である蝸牛の有毛細胞は、比較的短時間でも大きな音の刺激に晒されると、浮腫を生じることがあります。通常は回復しますが、音の刺激が強すぎて有毛細胞が壊死すると再生せず、永久的な難聴になることもあります」(了)
出典元:Odditycentral:Teenage Boy Suffers Temporary Hearing Loss After Listening to Cicadas for Four Hours(8/7)
出典元:South China Morning Post:Chinese student suffers temporary hearing loss after 4 hours of cicada noise while camping(8/5)

























