X_The Royal Family

ハッカー集団がイギリスの病院をハッキングし、医療データなどを盗む事件が起きた。

5600万円支払うよう要求

そのハッカー集団は「リシダ（Rhysida：有毒な熱帯性のムカデ）」と名乗っており、以前も大英図書館を攻撃の標的にしていたという。

そして今回、私立の「国王エドワード7 世病院」を標的にし、患者の医療データなどを盗んだそうだ。

ハッカー集団は、ビットコインで 30 万ポンド（約5600万円）を支払わなければ、イギリス王室の健康データを暴露すると脅迫している。

「X線写真」「臨床記録」などを入手か

「国王エドワード 7 世病院」では、特にキャサリン妃の治療を行ってきており、ハッカー集団らは、「X線写真」や「コンサルタントからの手紙」「手書きの臨床記録」「病理診断書」などを持っていると主張しているという。

イギリスの情報機関「政府通信本部（GCHQ）」と警察は、身代金の要求があったことを受け、すでに捜査を開始しているそうだ。

ただ病院側がお金をハッカーに払っても、データが戻ってこない可能性も懸念されている。

元イギリス軍情報部の大佐であるフィリップ・イングラム氏によれば、データがコピーされ、他の裏社会のサイバー犯罪組織に販売される可能性があるという。

病院の広報担当者も、攻撃の影響を軽減するための措置を講じ、調査を開始したと述べている。

キャサリン妃は、2012年に「つわり」に悩まされている時に、この病院を利用しており、故・エリザベス女王や夫の故・フィリップ殿下も患者になったことがあるという。（了）

出典元：METRO：Hackers threaten to release Royal Family’s private medical records(12/3)