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南米チリの沖合で、カヤックに乗っていた男性が、クジラに飲み込まれる瞬間が撮影された。

ザトウクジラが男性とカヤックを飲み込む

その男性とは、アドリアン・シマンカスさんだ。彼は2月8日、父親のデルさんと共に、チリ南部のマゼラン海峡付近にある町、Bahía El Águilaの沖合で、カヤックに乗っていたという。

その時、突然大きなザトウクジラが浮上。アドリアンさんとカヤックを一時的に飲み込んだそうだ。

その様子は、後方にいた父親のデルさんが撮影しており、映像はさまざまな大手メディアでも共有された。

A terrifying incident caught on camera shows the moment a kayaker off the Chilean coast was swallowed by a humpback whale before being released unharmed. https://t.co/kaYSCeob5R pic.twitter.com/NLa4bj69Pn

— ABC News (@ABC) February 13, 2025

「死んだと思った」

その後、クジラはアドリアンさんとカヤックを吐き出し、彼は一命を取り留めたが、AP通信に対して、次のように当時の様子を語った。

「死んだと思いました。私はクジラが自分を食べたと思い、飲み込んだと思いました。（解放されて海面に）浮上し始めた時、父親にも何か起こるかもしれない、間に合わないかもしれない、低体温症になるかもしれないと思い、怖かったです」

海の中で漂った後、アドリアンさんは父親のカヤックにたどり着き、その後2人は無事に海岸へ戻ることができたという。

マゼラン海峡は、冒険アクティビティで知られる主要な観光名所だが、今は夏にも関わらず涼しく、最低気温は4℃まで下がり、最高気温は20℃を超えることは滅多にないそうだ。（了）

出典元：The Guardian：Just a fluke: whale spits out kayaker in incident captured on camera(2/13)