天敵のヘビの背中に10匹のカエルが乗っている!豪で不思議な光景を目撃
ヘビといえばカエルの天敵だが、そのヘビの上にカエルが乗っているという奇妙な光景が撮影され、注目を集めている。
嵐の後に自宅の敷地で目撃
その様子が目撃されたのは、西オーストラリア州北部にある、Kununurraという地域とされている。
この地域は今週の日曜日、1時間に7mmも雨が降るなど激しい嵐に見舞われ、湖(ダム)の水位も上昇していたという。
このため地元に住むPaul Mockさんが心配して外へ出たところ、自宅の敷地内にパイソン(ニシキヘビ)がおり、その背中に多くのヒキガエル(cane toad:オオヒキガエル)が乗っているのを目撃、その様子を撮影した。
水位の上昇で逃げようとしていた?
Mockさんによれば、湖が満水(または溢れる状態)になった時、岸に住む数千匹のカエルが逃げようとし、避難する場所を探していたという。
そんな時に、パイソンの上に約10匹のヒキガエルが乗っているところに遭遇したそうだ。
68mm just fell in the last hour at Kununurra. Flushed all the cane toads out of my brothers dam. Some of them took the easy way out – hitching a ride on the back of a 3.5m python. pic.twitter.com/P6mPc2cVS5
— Andrew Mock (@MrMeMock) December 30, 2018
このパイソンはMockさんの自宅付近でもよく目撃され、「Monty」とも名付けられており、大きさは3.5m、地元では通常の大きさとされている。
そしてカエルを食べていなかったのは、このオオヒキガエルに猛毒があることを知っており、その毒は大型のヘビや爬虫類、ワニなどの脅威にもなっているという。
Mockさんは、ヒキガエルが湖の水位の上昇により「Monty」の背中に避難したと見ているが、ある生物学者はヒキガエルが交尾をしようとし、間違えてヘビに乗っていた可能性も示唆している。
それにしてもヘビの上にカエルとは、かなり珍しい場面と言えるだろう。(了)
出典元:BBC:Australian cane toads hitch a lift on python’s back after storm(2018/12/31)
出典元:The Guardian:Cane toads snake ride on python’s back to escape storm in northern Australia(2018/12/31)