ベリーズの「グレート・ブルーホール」を潜水艇で探索、その海底にもプラスチックが!
世界最大と呼ばれているベリーズの「グレート・ブルーホール」。ここはオーストラリアのグレートバリアリーフに次いで広い、中米のベリーズ珊瑚礁保護区にあると言われている。
今回、このブルーホールの底を、ある実業家が潜ることになり、その様子を報告した。
125mの深さまで潜水艇で潜る
その実業家とは、ヴァージン・グループの会長であるリチャード・ブランソン氏。
彼は昨年、海洋保護主義者のFabien Cousteau氏(フランス海洋学者のジャック・クストー氏の息子)とともに、潜水艇に乗り込んだという。
そしてホールの底、125m(底は120mという説も)の深さまで潜り、その様子がディスカバリーチャンネルで放送されたそうだ。
またブランソン氏は自ら経験をブログにも書き、インスタグラムにも動画を投稿している。
底でプラスチックのボトルを発見
彼によればベリーズ・ブルーホールの底には、酸素不足で死んだカニやその他の生物の死骸が残っていたという。
また驚くことに、このような美しい場所にさえ、プラスチックのボトルがあったそうだ。
ブランソン氏はブログにおいて「悲しいことに、私たちはホールの底でプラスチックボトルを見た。それは本当に海洋の災難だ」と述べている。
Diving into a sink hole in the ocean live on TV? 😲#DiscoveryLive #BlueHole pic.twitter.com/T2KGtvdUfe
— Discovery Channel UK (@DiscoveryUK) December 2, 2018
一気に海面が上昇したことを示す証拠
また彼らはホールの90m付近で鍾乳石の壁にも遭遇。それらはもともと乾いた大地で形成されたものだったという。
しかし約1万年前に世界中の多くの氷が解けて、海面が300フィート(90m)も上昇。このため鍾乳石の壁は海に沈み、そのまま残されたそうだ。
このことは海面上昇が急速に、破壊的に行われたことを示しているとか。ブランソン氏は次のように述べている。
「このことはまぎれもなく、急速な気候変動の危険性を思い起こさせるものだ。(略)毎年、1200万トンの物が私たちの海に流れている。私の孫は2050年までには30代になる。私は彼らに珊瑚礁のない世界で育ってもらいたくはない」(了)
※下は2013年に撮影された、ブルーホール内をダイビングした時の動画。
出典元:METRO:We now know whats at the bottom of Belize’s Great Blue Hole and it’s depressing(1/18)
出典元:MailOnline:What IS at the bottom of Belize’s Great Blue Hole? Plastic bottles: Richard Branson’s expedition to the giant sea hole found pollution next to startling signs of climate change(1/18)