豪で保護されたオウム、鉛の弾を5発浴びても生きていた!
オーストラリアでエアガンの弾を複数浴びたにも関わらず、死ななかったオウムが発見され、現在も治療が進められている。
「本当に幸運なことです」
その「Mr Cocky」と名付けられたオスのキバタン(大型のオウム)は先月、シドニーにある住宅の裏庭で、飛べないところを住民によって発見されたという。
その後、地元にある「Avian Reptile and Exotic動物病院」へ運ばれるが、その時左目からわずか数ミリ離れた場所に、エアガンの弾(鉛弾)が見つかったそうだ。
さらにX線でスキャンした結果、3つの弾が胸に、1つの弾が肩に埋まっていることが明らかとなる。
獣医のLorenzo Crosta氏はABCの取材に対し「それは宝くじに当選したようなものです。この鳥が生きているのは、本当に非常にラッキーなことです」と述べている。
This unfortunate cockatoo recently came into AREPH after a good Samaritan found him in their backyard and unable to fly….
2つのエアガンで撃たれた可能性
その後、弾のいくつかは取り除かれ、再び飛べるようになるため「Mr Cocky」は現在も理学療法を受け続けているという。
病院では弾から見て、2つの異なるエアガンが使われたと考えているが、なぜ鳥を撃とうとしたのか、動機などは分かっていない。
ただ理学療法のおかげで、「Mr Cocky」の体を動かせる範囲が広がっており、やがては自然に返され、再び生きるチャンスが与えられる見通しのようだ。
またシドニーがあるニューサウスウェールズ州では、オウムが生物多様性保護法の元で保護されているため、撃った場合は最大で2万2000豪ドル(約160万円)の罰金、もしくは5年の刑が下される可能性があるという。
鉛の弾を5発も浴びて生きているとは、生命力の強い鳥だといえるだろう。(了)
出典元:BBC:Mr Cocky the cockatoo survives being shot fives times in Australia(10/9)