米軍がイランへの海上封鎖を解除、米政府も石油販売を了承

アメリカとイランとの和平合意の正式署名に先立ち、アメリカ軍によるイランへの海上封鎖が解かれた。
イランが海上封鎖解除を認める
イランの外務次官は6月16日、イランの港湾に対する2カ月に及ぶ、アメリカ海軍による海上封鎖が解除されたと発表した。
イランのMajid Takht-Ravanchi外務次官はウェブサイトにおいて、「封鎖解除は当初から我々が強調してきたことだ。それが今始まり、19日に予定されている(和平合意の)正式署名に先立ち、封鎖は解除された」と述べた。
またアメリカの政府関係者も、イランに対し、戦争終結合意の一環として、石油と燃料の販売を直ちに再開することを認めると述べたという。
すでにイランの港から数隻のタンカーが出港し、ホルムズ海峡を通過したとの情報も出ている。
スイスの山岳リゾート地で署名
スイス外務省は、アメリカとイランとの和平合意の正式署名式が、19日にスイスの山岳リゾート地であるBurgenstockで行われる予定だと明らかにした。
またアメリカのトランプ大統領は、G7サミットで演説し、ホルムズ海峡が19日までに開放され、和平合意の全文は「正式な場で」公表されると述べた。
さらにトランプ氏は、合意の「第2段階」が「迅速に進む」との見通しを示したそうだ。ただ「第2段階」の交渉では、核問題が話し合われる予定とされ、専門家らはより「困難」になるとの見方を示している。
イランの首都、テヘラン市議会の安全委員会によれば、アメリカ軍とイスラエル軍の攻撃により、テヘラン市内では少なくとも1265人が死亡、2800人が負傷したという。
イスラエル軍がレバノン南部への攻撃を継続
一方、イスラエル軍は、アメリカとイランが停戦で合意しているにもかかわらず、16日にもレバノン南部各地を攻撃し続け、特にナバティエ地区の複数の地域を標的とした空爆を実施した。
レバノン国営通信社によると、16日にはイスラエル軍のドローン攻撃により、レバノン南部で車両3台が標的となり、少なくとも4人が死亡、数人が負傷したという。
レバノン南部のMayfadoun村では、イスラエル軍のドローンが車両を攻撃した後、現場に人が集まったところで2度目の攻撃、いわゆる「ダブルタップ攻撃」が行われ、2人が死亡したそうだ。
レバノン保健省は16日、3月2日以降続くイスラエルと「ヒズボラ」との紛争により、これまでに3826人が死亡、1万1851人が負傷したと発表した。
一方、「ヒズボラ」も、レバノン南部でイスラエル軍に向けロケット弾を数発発射し、イスラエル側はそれを迎撃したと明らかにした。
イラン側はアメリカ政府に対し、覚書(MOU)のすべての条項、特にレバノンでの戦闘終結に関する条項を遵守しなければならないと、強く訴えている。
トランプ氏がイスラエルを批判
アメリカのトランプ大統領は16日、G7サミットで、カタールの首長との会談に先立ち、レバノンにおけるイスラエルの軍事作戦を、異例の厳しい言葉で非難した。
トランプ氏は、ネタニヤフ首相とは「素晴らしい関係」にあると述べたものの、イスラエルの首相が「レバノン問題に関して、より責任ある行動をとるべきだ」と批判し、次のように述べた。
「イスラエルはヒズボラと、あまりにも長く戦い続けており、あまりにも多くの人々が殺されている。誰かを探すたびに、アパートを破壊する必要はない。アパートにはたくさんの人が住んでいるし、全員がヒズボラのメンバーではないからだ」
さらにトランプ氏は、先日、イランとの合意署名の「2時間前」に、イスラエルがベイルートを攻撃したことを「好ましく思わなかった」とし、「それを彼ら(イスラエル)に伝えた。全く好ましくないと」と語った。(了)
出典元:The Guardian:US and Iran deal to end war allows Tehran to sell oil and fuel – Middle East crisis live(6/16)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Iran threatens ‘harsh response’ to attacks on Lebanon(6/16)
出典元:Aljazeera:Trump tells Netanyahu to be ‘more responsible with respect to Lebanon’(6/16)


























