トルクメニスタンの大統領、「死亡説」を払拭するため「地獄の門」を車で疾走
中央アジア南西部にあるトルクメニスタンの大統領が、自らの「死亡説」を払拭するため、なんとも奇妙な動画に登場した。
ガスクレーターの周りを疾走
トルクメニスタンのグルバングル・ベルディムハメドフ大統領は、7月5日に公の場に姿を現わさなかったことから、病気で倒れたのではないか、との憶測が広がっていたという。
しかもその後も姿を見せなかったことから、「死亡説」まで囁かれていたそうだ。
このためベルディムハメドフ大統領は、死亡説を払拭しようと、自らラリーカーに乗り、「地獄の門」と呼ばれるガスクレーターの周りを走行。その様子は国営テレビで放送された。
After an absence that sparked rumors he was dead, Turkmenistan's president returns to TV with a vengeance, riding horses, shooting an assault rifle, bowling, lifting weights, recording a song & supposedly driving a rally car around the Gates of Hell flaming gas crater pic.twitter.com/7VxCC9Zv1O
— Alec Luhn (@ASLuhn) August 5, 2019
自由度の最も低い国の1つ
またその後、大統領は部下と握手を交わしたり、ボーリングをしたりする動画も公開。自らの健康に問題がないことをアピールしたという。
My favourite part of the "Turkmenistan president is alive" report is where one of his boys totally gutters a bowling ball, like the goddamn dimwit loser that he is, and our man just throws down three straight strikes like it ain't a thang pic.twitter.com/kmDy4EuO8M
— Peter Leonard (@Peter__Leonard) August 5, 2019
もっとも大統領が、このような動画を公開するのは初めてではない。
今年の始めには、ベルディムハメドフ大統領は孫とともにラップミュージックの動画に登場。内閣の大臣らの前で、ウェイトリフティングする様子も披露している。
ベルディムハメドフ大統領は、1990年にソビエト連邦が崩壊し、独立してから、トルクメニスタンでは2代目のリーダーとされている。
しかし「Freedom House」によれば、トルクメニスタンは自由度を示す指数では、100ポイント中4ポイントしかなく、国民の自由は制限され、政治に対する権利が最も低い国の1つだという。
実際、選挙では議論が行われず、大統領は国内のメディアをしっかりと掌握しているそうだ。このため「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれることもあるとか。(了)
出典元:MailOnline:Turkmenistan’s president does donuts around a gas crater called the ‘Gates of Hell’ to quash rumors of his death(8/5)