フランス大統領選、マクロン氏が勝利宣言、極右ル・ペン候補を引き離す
フランス大統領選挙の開票が進められ、エマニュエル・マクロン氏の再選が確実視されている。
58%以上の得票率
大統領選挙の投票はすでに締め切られ、4分の3の開票作業が進められているという。
選挙結果は4月27日に正式に発表される予定だが、予測によるとマクロン氏の得票率は58%以上、対立候補のマリーヌ・ル・ペン氏は42%以下だったと見られている。
このためマクロン氏は早くも勝利宣言を行い、演説においても「皆の大統領になること」を誓ったという。
一方、ル・ペン候補も負けを認めており、今後も民族的な主義主張のために戦うことを約束したそうだ。
Ce projet, je le porterai avec vous. pic.twitter.com/DruhuhWNA6
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) April 24, 2022
「極右を阻止するため」
極右政党「国民連合(RN)」のル・ペン候補は、大統領に選ばれた場合、NATOの統合軍事機構からの離脱を宣言。またウクライナの紛争後には、ロシアとNATOとの関係改善を求めていたため、ヨーロッパの指導者たちは、今回のマクロン氏の勝利を歓迎している。
ドイツのショルツ首相も、マクロン氏の再選を祝福。「フランス国民が欧州への強いコミットメント(役割・関与)を示した」と述べたという。
ただマクロン氏は、今回の選挙で多くの有権者が「自分の考え」に賛成した訳ではなく、「極右を阻止するため」に投票したことを理解しているそうだ。
そして選挙では、有権者の少なくとも40%が極右候補に投票したこともあり、マクロン大統領は今後、分裂した国の舵取りを任されることになる。
5月13日に正式に大統領に就任
マクロン大統領は、5月13日にエリゼ宮で、憲法評議会議長による特別宣誓式で2期目の大統領に就任する予定だ。
その後、6月12日と19日には国会議員を選出するための投票が行われ、マクロン大統領にとっては、議会で自党「共和国前進」の過半数を確保するための重要な選挙となる。(了)
出典元:BBC:LIVE Macron vows to govern for all after election victory(4/24)